1. 披露宴の司会を誰に頼むか?

披露宴の司会は 1. 式場が提携しているプロの司会者に依頼 2. プロの司会者を外注し持ち込む 3. 友人に頼む の3つのパターンがあります。披露宴のゲストの人数が多く、格式が高い場合は、プロの司会者に依頼したほうがよいでしょう。アットホームな雰囲気の披露宴や少人数制のパーティーの場合は、友人が司会者をすると温かくより思い出深い結婚式になります。以下それぞれのメリットやポイントを見ていきましょう。

1-1. 式場と提携している司会者

打ち合わせのスムーズさや手間がかからないという点で、もっとも新郎新婦の負担が少ないのが式場を通じてプロの司会者を依頼するパターンです。料金は8万~15万円程度。何度もその式場で司会をしているのでプランナーや会場スタッフと仕事をすることに慣れていて、連携が取りやすく、何度も同じことを話さなくて済むので打ち合わせもスムーズです。披露宴の流れや会場の動線もよく知っていているので、何かあったときの対応という面で安心感があります。

1-2. プロの司会者を外注して持ち込む

新郎新婦がネットで司会者紹介業者などを通じて探し、直接会ったり、メールなどで打ち合わせをします。自分たちの好みや判断で選べ、選択肢も多くなります。予定している式場・披露宴会場で過去に司会をしたことがあり、会場の動線なども理解している司会者を選んだという人が多いようです。司会者を外注する場合のギャラは、3万円~10万円程度で、式場への手数料がない分、式場提携の司会者よりもコストを抑えることができます。司会進行以外にもBGMの相談に乗ってくれたりアドバイスをしてくれるなど、熱心に対応してくれる人もいます。しかし、ギャラ以外に交通費や、式場によっては持ち込み料(1~3万程度)がかかるところもがあるので確認が必要です。

1-3. 友人にお願いする

二人のことをよく知っている友人にお願いするパターンです。親族や親しい友人のみの少人数の結婚式であればプロではなく友人や親族が司会進行をしてもいいでしょう。責任感があり、人前で落ち着いて話すことができ、滑舌がよい人がいて、「やってみたい」という気持ちがありそうならお願いしてみましょう。お礼は3万円程度。温かく和やかな雰囲気になるでしょう。半面、その友人は、ゲストとしてゆっくりくつろいで食事や余興を楽しむことはできず、実質「スタッフ」として一日動いてもらうことになるので、大きな負担になってしまうことをよく考慮して依頼するようにしましょう。この場合は、後述の「3.友人に司会を頼む際におさえておきたいポイント」をチェックしてください。

2. 司会者に伝えておくこと

司会者にあらかじめ伝えておくべき内容は以下のようなものがあります。打合せまでに考えておきましょう。

  • 結婚式のイメージやコンセプト
  • 二人のプロフィール  ・・・どんな子どもだったか、家族との思い出、熱心に取り組んできたこと、仕事、出会い~結婚。
  • 家族やゲストについて  ・・・顔ぶれや年齢層、親や兄弟姉妹の人柄、どのような家族の中で育ってきたか、主賓など祝辞をお願いしている方、余興をやってくれる友人の名前や読み方、肩書、関係や人柄、エピソードなど。
  • 避けたい話題  ・・・過去、家族のことなど。

3. 友人に司会を頼む際におさえておきたいポイント

30人以内の小規模の披露宴や親族のみの披露パーティ、式場がレストランやホテルの少人数向けの個室なら友人に司会を頼むのもおすすめです。その場合以下のポイントを考慮しておきましょう。

  • 費用節約のために司会を友人に頼むのはやめた方がいいでしょう。「あたたかい演出にするため」というような演出上の目的でなければ本来おもてなしすべき友人に失礼です。
  • 会社の人や恩師など目上の人も招待する、あるいはゲストの人数が一定以上であればプロにお願いしたほうがよいでしょう。
  • お願いする場合は3ヵ月前には依頼するようにします。
  • 司会台本、プログラム、席次表(肩書や名前の読み方を確認)を事前に渡しておきます。
  • 当日、読んでもらう祝電を選び順番を決めます。
  • 披露宴中司会者は食事ができない場合が多いので、前後に食事を用意するなど配慮しましょう。
  • 御礼は3万円程度が相場です。