結婚をしたら結婚したことを知らせるために「結婚通知状」を出しますが、10~12月など秋から冬にかけて結婚した人は、年賀状を兼ねて結婚の報告をする人が多くなっています。結婚や年賀の挨拶とともに、写真や結婚した日付、新姓や新住所なども知らせることができて一石二鳥です。今回は年賀状を兼ねた結婚報告のマナーや文例をご紹介します。
年賀状を兼ねた結婚の報告―結婚通知&年賀の挨拶、マナー、文例
1. 結婚の挨拶を兼ねた年賀状のポイント
1-1. 誰にいつまでに出す?
結婚式はせず入籍だけしたカップルの場合は、結婚を知らせたい人全員に結婚報告を兼ねた年賀状を送ります。結婚式を行った場合は、結婚式に出席していない人(招待できなかった人)と結婚式に出席してもらった人の大きく2つに分け、結婚式に出席していない人には結婚報告を、結婚式に出席してくれた人には一言出席のお礼を添えて送ります。すでに新居に転居している場合は、郵便局へ転居届を出しておくのを忘れずに。ふつうの年賀状と同じように12月25日までに投函すると通常1月1日に相手が受け取ることができます。また、自分たちもしくは出す相手が喪中の場合は、年賀状は送れません。年内に結婚通知状としてだすか、年明けに寒中見舞いを出します。
それぞれ2章に文例を上げました。参照してください。
1-2. 基本文面スタイル
結婚式や新婚旅行など二人の写真入りにすることが多いですが、写真は必須ではありません。「新年の挨拶」「結婚の報告」「新居の住所と連絡先」「二人の名前(連名)」「自筆のメッセージ」は必ず入れるようにし、姓が変わった場合は旧姓もカッコ書きで書き添えましょう。また結婚の挨拶には「、」「。」などの句読点は使いません。お祝い事に終止符を打たない、区切りをつけない、という意味があります。
(季節の挨拶)
あけましておめでとうございます
(結婚報告など)
私たちは昨年○月○日に結婚し
ふたりで迎える初めての新年となりました
今後ともどうぞよろしくお願いします
(年)
平成○○年 元旦
(新住所)
〒○○○-○○○○
TEL.(□□)□□□-□□□□
(場合によってはメールアドレス)
(二人の名前)
○○○○・△△(旧姓□□)
2. 年賀状を兼ねた結婚報告の文例
2-1. 結婚の報告をする場合
結婚式はせず入籍のみした場合や、結婚式はしたが結婚式には出席していない人など、年賀状で初めて結婚したことを知らせる場合の文例です。文中に「昨年○月○日に結婚しました」など、結婚したということとその日付を入れましょう。
あけましておめでとうございます
私たちは昨年○月○日に結婚し
ふたりで迎える初めての新年となりました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
あけましておめでとうございます
昨年○月○日私たちは結婚いたしました
これからは二人で力を合わせ明るい家庭を築いていきます
どうぞ末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます
謹んで新年のお祝いを申し上げます
おかげさまで二人で良き新年を迎えることができました
本年もよろしくお願い申し上げます
あけましておめでとうございます
昨年◯月◯日私たちは結婚しました
今後ともご指導よろしくお願いいたします
新春のお慶びを申し上げます
昨年○月に結婚し下記住所に新居を構えました
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
本年もよろしくお願い申し上げます
2-2. 結婚式に出席していただいた方へ
結婚式で結婚報告は済んでいるので、結婚式の出席のお礼やスピーチや係などをやってもらったお礼、今後のお付き合いのお願いなどを書きましょう。
あけましておめでとうございます
結婚して初めてのお正月を迎えました
今年もどうぞよろしくお願いします
新年おめでとうございます
昨年は私どもの結婚に際しまして ご多忙中にもかかわらず多大なご配慮をいただき
誠にありがとうございました
まだまだ未熟な2人ですが どうぞ本年も変わらぬご指導のほどお願い申し上げます
謹んで新年のお祝いを申し上げます
昨年は私たちの結婚式にご出席いただき本当にありがとうございました
まだまだ未熟者の二人ですが今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます
結婚して初めてのお正月を迎えました
未熟な二人ですが
本年も宜しくご指導賜りますようお願い申し上げます 新居は□□線◯◯駅の近くです
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい
先日はお忙しいところ披露宴にお越しいただき
誠にありがとうございました
これからは二人で力を合わせ
笑顔あふれる家庭を築いていきたいと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
2-3. 喪中の場合は「結婚通知状」か「寒中見舞い」
結婚したのと同じ年に身内の不幸があって喪中の場合は、年賀状を出せないので喪中はがきを11月中旬~12月初旬までに出すことになります。そのため、結婚報告は11月中旬までに結婚通知状として出すか、結婚報告を兼ねた「寒中見舞い」として松の内があけた1月8日~立春前(2月3日ごろ)までに出します。相手が喪中の場合も年賀状は送れないので同様です。
寒中お見舞い申し上げます
私たちは昨年○月○日結婚しました
まだまだ未熟なふたりですが
楽しい家庭を築いていきたいと思います
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
寒さ厳しい折柄一層ご自愛のほどお祈り申し上げます
寒さ厳しき折 皆様いかがお過ごしでしょうか
私たちは○月○日に入籍しました
今後とも変わらぬお付き合いの程お願いいたします
どうぞお風邪など召されませぬようご自愛ください