私たち夫婦は去年一戸建てを購入したばかりですが、そのときに思ったのは「家選びは婚活に似てるな」ということです。
住みたい場所に必ずしも空きがあるわけではなく、まず縁が第一。どんなに素晴らしくても自分の身の丈にあわないようなものは選べません。よく“不動産に掘り出し物はない”といいますが、これはその通りで、「駅からこんなに近いのに、安い!」と思ったら、国道沿いであったり、土地の形が悪く家が建てにくかったり。良い点を評価して物件の欠点も受け入れる必要があるときも多々あります。億万長者でも全てにおいてパーフェクトな物件を手に入れるのは難しいと言われていますから、どの点を重要視して選ぶかが大切です。
これから結婚される方のなかには、既に妊娠中の方、すぐに妊娠、出産を希望される場合も多いと思います。ここでは、子育てを視野に入れた新居選びについて考えます。
「どうせすぐに引越しできるから」と思わず賃貸も手堅く選ぼう
結婚してすぐに物件を購入せず、まずは賃貸アパートやマンションなどに住むほうが多数派でしょう。
賃貸の場合、失敗だったと思えば気軽に引越しができることが大きなメリットではありますが、だからといってたとえば「きれいな新築だし、ギリギリ予算内だから」といった感じで安易に決めてしまうのはお勧めできません。新婚なんだから新築に住みたいとは思うでしょうが、子供ができると多くの場合事情は変わります。
プチ一軒家感覚で人気の新築のメゾネットタイプに住んでいたママ友ですが「家賃が負担に感じるようになったし、赤ちゃん抱えて上り下りは大変だし、1つの部屋が狭くて使いづらくなって…」と引っ越していきました。やはり新築の1LDKに住んでいたママ友も狭い狭いと言っていましたが、2人目出産を期に引越していきました。
どちらも子供を抱えての引越しは大変だったようですし、引越し代金、新たな物件を借りるための敷金、礼金、人間関係も新たにスタートとデメリットは大きそうです。
家賃は余裕のある金額で、2LDK以上で、赤ちゃんが自由にはいはいできるスペースがあり、階段がないというのが良いと思えます。
ママ友を獲得しやすく、公園など近所に遊び場所があればベスト
少子高齢化が進む昨今、地域によっては子供の数が極端に少なく、お年寄りばかりという場所もあります。できれば同じように子育てをする家庭が多い地域を選んだほうがいいと思います。
ママ友は子供を介した表面だけの関係、トラブルの元なんて言われる場合もありますが、それはやはり付き合い方次第で、ママ友付き合いは通常メリットのほうが大きいでしょう。
親が常についていなくてはならない小さな子供同士が遊ぶには親同士仲が良いほうが都合がいいですし、もっと大きくなってもお互いの子供を見守り合うという連携ができて損はありません。親自身も相談し合ったり、愚痴を言い合ったり、精神的にも大切な関係になると思います。
私の母のママ友は母が亡くなってからも友情を忘れることなく、まだ思春期だった私を気遣ってご飯によんでくれたり、相談に乗ってくれたり、親戚以上にサポートしてくれました。私もそれに習って彼女たちを大切にしたいと思っています。
それから、小さな子供にとって散歩や外遊びはとても大切です。子供と歩きにくい危ない道が多い地域、子供がのびのび遊べる公園などがない地域は子育てしやすいとは言い難いと思います。天候が悪い日や、真夏、真冬などは、外遊びは大変なので、できれば児童館や保育園などでの子育て支援の施設が気軽にいける場所にあるといいですね。さらに、近所に小児科があれば安心でしょう。
子育ての充実を考えれば、2人だけの生活よりも、子供がいる生活を想像して新居を選ぶことが大切だと思います。それが難しいという方は既に子育て中のお友達にアドバスを求めるのもいいかもしれません。