両家の結びつきをいっそう強くし、結婚への気持ちを新たにする結納。結納品とともに必要となるのが結納金ですが、その結納金を誰が、どう使うのか、使い方を誰が決めるのか、気になるところですね。結納金のその後についてどのように考えている人が多いのかネット情報をもとに調べてみたところ、大きく3パターンあるようです。
結納金の使いみち―結納金は誰のもの?
パターン1. 二人で使う
結婚のための支度金としての意味がある結納金。そのため結婚式や新生活のための資金として、二人で使うというカップルも多いようです。
結納は入籍や結婚式よりも前に行うため、結婚式・披露宴の費用や新居への引っ越し費用などのために用いられることも多くあります。また新婚旅行代金に充てる、二人の口座に貯蓄して子どもができたときや将来のために備えるというカップルも。
二人で使うなら…
- 結婚式・披露宴の費用(衣装や料理を結納金の分ランクアップという声も)
- 新婚旅行の資金
- 新居の準備費用(引っ越し、家具家電の新調)
- 二人で使うものを買う(車、お揃いの腕時計など)
- 二人で分けてそれぞれ使う
- 親孝行に充てる(現金・旅行・食事・プレゼント)
- 貯蓄(マイホーム購入、育児資金、将来の蓄えなど)
パターン2. 受け取る側の親が預かる
結納品・結納金は、受け取る側の家の両親がその使いみちを決める場合もあります。「お納めください」と一言添えて渡す結納金には、相手をもらい受ける代わりにお金を差し出す意味も込められています。そのためその結納金をどう使うかは、受け取った「家」で決めることができるという考え方です。
親がそのまま受け取る、ひとまず預かっておいて必要なときに手渡す、孫ができたときに使う、などという展開になることが一般的なようですが、いずれにしても使いみちを決めるのは親に委ねられるということになります。
親が預かるなら…
- 親が自由に使う(旅行、買い物など)
- 嫁入り道具を揃えて娘に持たせる
- 孫のために貯蓄
- 自分たちの将来のために貯蓄
パターン3. 嫁が使う
嫁が使うといっても嫁が自分の好きな買い物に使うというわけではなく、後日の結納返し(関東では結納金の半分、関西は1割程度など地域によって異なる)に当てるというのが実際は多いようです。
また本来、嫁ぐ女性が着物や反物、箪笥といった嫁入り道具を揃えるために用意されていたお金であることから、家紋の入った着物や喪服を誂えるという使いみちもあります。持参金として女性が新しい家庭に持っていき、必要なときが来るまでは手をつけないという考え方も。
嫁が使うなら…
- 家紋の入った着物を誂える
- 長く使えるものを買う(腕時計、宝石など)
- 親孝行に充てる(現金・旅行・食事・プレゼント)
- 少し贅沢な生活用品を買う(キッチン用品・美容家電など)
- 万一に備えて貯蓄
- へそくり
結納金をどう使うかの明確なルールがあるわけではありませんが、地域性やしきたりによっても使い方が異なってくることもあるようです。また結納金を誰が出したのかも考慮すべきポイントでしょう。結納金の使い方は、思わぬ揉め事に発展しないためにも結納の前にあらかじめ親と相談しておいたほうがいいでしょう。