お若い人の披露宴に呼ばれたり、披露宴のビデオを見せていただくこともあります。顔はニコニコしながらも、「近頃の若者は・・・」と思わず中年おじさんの愚痴をこぼしてしまいそうになります。披露宴には新郎新婦と同年代の方ばかりではなく、両家親族、会社の上司等、中年おじさん以上の年齢の方も参加されているでしょう。その人たちにも「いい披露宴だった」と言ってもらえるよう、気遣いをお忘れなく。
披露宴、これだけはやってはいけない3つのこと~新婦編~:中年おじさんの愚痴シリーズ
1. 歯を出して笑わない!
たとえ歯並びのよい真っ白な歯が自慢でも、花嫁が歯をむき出しにして笑うのは、華麗なウェディングドレスや厳かな和装にはあまり似つかわしくない印象をうけます。モナリザのほほえみが理想ではないでしょうか。最初は神妙な顔をしている新婦が、披露宴も中盤になり、友人たちがビールやお酒をつぎにくるので、つい気がゆるみ、大きな声でアッハッハと笑ったり、カメラに向かって歯をニッとむき出しでポーズをとったりしている姿は何とも興ざめな印象がするのは事実です。常に笑顔はとても大切ですが、唇を閉じて口角をあげ、自然なほほえみが最高です。
レッスン1:歯は見せない 口角あげて モナリザや
2. 三尺下がって・・・とは言いませんが・・・
時代錯誤!江戸時代に戻れ!という批判を覚悟の上で、あえて中年おじさんの愚痴です。キャンドルサービスが行われるときもあります。ここぞとばかり新婦がサッサッサと前を歩き、その後ろをコバンザメのように新郎がくっついていく、という光景を見かけますとこれもまた少し興がさめます。小生が新郎の上司であれば、「あの奥様だと、○○君、先がおもいやられるな」と心の中でつぶやくかもしれません。新郎が新婦を優しくエスコートし、新婦はそれに連れ添っていく、という姿を見た上司なら、「うん、あの奥さんがついていれば、○○君は将来のびるぞ!」と思うかもしれません。男女平等/男女機会均等が叫ばれる世の中だからこそ、それを逆手にとり、つつましい女性は光り輝くものです。もちろん男性が女性をひきたてる場面もあります。お互いにひきたてあうのが、末永く幸せに暮らす秘訣かもしれません。
レッスン2:名をすてて 実をとるのが 賢明か
3. 食べるならきれいに食べよ!
新郎新婦は披露宴の主役なので、ひな壇に座っています。招待客は見ていないようで、いつも、どこかで、誰かが、あなたの一挙手一投足を見ています。特に食事のマナーは気をつけたいものです。最近は和洋折衷の料理が多いようですが、オマール海老を手で食べる、迷い箸・ねぶり箸・移り箸等箸に関するマナー違反、片手でコップや湯飲みをもって飲む等々、眉をひそめるようなことを平気でされると興ざめです。大きく口を開いて食べたり、口に物をいれたまま会話をしたり、仲間同士では楽しいかもしれませんが、中年おじさんはびっくりします。食事のマナーは基本ですが、長年の癖がでてしまいます。年頃の娘さんは日ごろから、箸のマナー、洋食のいただきかた、お茶の飲み方等を、一通り本などを読み身に着けておくのが賢明かもしれません。
披露宴では新婦は主役です。主役だからこそ、常に誰かに見られている、ということを意識してはいかがでしょうか。披露宴は単なる遊びではなく、まさに、親族および会社の上司・同僚を含めた皆様への「お披露目」の場です。新婦さん、ご主人様が今後伸びるか否かを決めるのは、披露宴のあなたにかかっているかもしれません!!