フラワーガール、リングボーイの演出効果
挙式の際、花嫁の前を歩いてバージンロードに花びらを撒くフラワーガールと、リングピローに載せた指輪を運ぶリングボーイ。欧米のキリスト教式の結婚式ではどちらも正式な役割のため必ずといっていいほど登場します。最近では日本でもそのかわいらしいほのぼのとした雰囲気のため人気の演出となっています。挙式が始まる前の静かな空気はゲストもドキドキしてしまうもの。そんな中をかわいらしい子どもたちが歩いて晴れやかな日の始まりを告げてくれたら一瞬で和み幸せな気持ちになるはずです。日本では人前式の演出として取り入れられることも多くあるようです。
フラワーガール、リングボーイの役割
フラワーガール
花びらを撒いて祝福と共にバージンロードを清めながら歩くのがフラワーガールの役目です。日本では披露宴の演出として子どもたちからの花束贈呈がある場合に、その子どもをフラワーガールやフラワーボーイと呼ぶこともあります。演出パターンは以下のようなものがあります。
続いて、フラワーガールがかごに入った花びらをまきながら花嫁を先導し、祭壇まで進む。
花嫁はフラワーガールのあとに続く。
入場時はフラワーガールは登場せず、厳粛な雰囲気が保たれる。
リングボーイ
結婚指輪を載せたリングピローを持って花婿の後を歩き、指輪を花婿へと運ぶのがリングボーイです。リングボーイはリングベアラーという呼び方もあり、女の子が行う場合もあり、その場合はリングガールと呼ばれます。小さい子や緊張しやすい子がリングボーイを行う場合は、歩いているうちにリングピローから指輪が落ちてしまわないように軽く固定しておく、フェイクの指輪を運んでもらって本物は神父や司会者が持っておくといった工夫をすると安心です。
花婿の後ろをリングボーイのみで歩くか、フラワーガールがいる場合は新婦入場時に一緒に並んで歩くこともできます。リングボーイはなしでフラワーガールのみ、というのでも問題はありません。
どんな子に頼むべき?
フラワーガールもリングボーイも適している年齢は4歳から10歳くらいとされています。身近に頼みたい子がいる場合、籠やリングピローを持ってバージンロードを歩けるかどうかを基準に考えるといいでしょう。基本的にはリングボーイは一人、フラワーガールは一人または二人で行いますが、頼みたい子がまだ小さくて一人ではうまく歩けない場合などは2~3人を目安にきょうだいや仲良しの子と一緒に手をつないで歩いてもらうのもおすすめです。
本来欧米の風習では親族の子に務めてもらうものですが、日本の挙式では友人の子どもに頼んでも問題ありません。ただし同じくらいの年頃の子が親族にもいる場合は親族側を優先したほうがいいでしょう。親族に子どもが多い場合は角が立たないよう、他の子には披露宴内での花束プレゼントをお願いするなどの配慮が必要となることもあります。
フラワーガール、リングボーイの衣装
フラワーガールやリングボーイの衣装は通常、その子どもの親が用意をします。その場合、新郎新婦の方では、購入費用や貸衣裳代を負担する、それなりのお礼をする、など気配りが必要です。新郎新婦のほうでコーディネイトにこだわりや希望がある場合は、新郎新婦のほうで子どもの衣裳を用意した方がよい場合もあるでしょう。気持よくお願いをする、または気持よく引き受けるためにも、衣裳の準備と費用については依頼の段階でお互いにきちんと相談をしておきましょう。複数人数がいる場合には事前に打ち合わせをしておくと統一感が出ます。
フラワーガール
フラワーガールは花の妖精のような、小さなお姫様のようなイメージでかわいらしいワンピースやドレスを選びましょう。通常結婚式のゲストが白っぽい服を着用することはタブーですが、フラワーガールのみ白の衣装でもよいとされています。ただし花嫁の希望も聞いておくと無難です。挙式ではホワイトドレスでフラワーガールを務め、披露宴前にさっと別のワンピースに着替えるといったこともできます。ヘッドドレスとしてカチューシャや花冠、小さなティアラなどを取り入れるととてもかわいいフラワーガールになります。
リングボーイ
リングボーイにはタキシードまたはベスト付きのスーツがぴったりです。暑い時期の場合は半袖のシャツに蝶ネクタイをしてもかわいくきまります。動きやすい半ズボンやスニーカーでも問題ありません。靴の汚れには気を配っておきましょう。髪型はいつもどおりのナチュラルスタイルでもいいですが、オールバックや七三分けなどの大人っぽいヘアスタイルも素敵です。
PHOTO:outreachr.com
自分の子どもが頼まれた場合
結婚式を盛り上げる大役に自分の子どもが抜擢されたらしっかりと準備をしてサポートしてあげましょう。衣裳の準備についてはまずは新郎新婦に相談をしましょう。
フラワーガールは籠から花びらを撒きながら、リングボーイはリングピローを持ってバージンロードを歩くのが役割です。子どもにとってはいつもと違う特別な雰囲気に緊張したり舞い上がったりしてしまうものです。自宅で練習をしておき、また、挙式リハーサルに参加させてもらえるか確認しておくと安心です。新しく購入した衣装だとぎこちなくなってしまうこともあるため、何度か自宅で着せて慣れさせておくのもおすすめです。
当日は、「ちゃんとまっすぐ歩かないとダメよ」など子どもにプレッシャーをかけるような言葉は控えめにしておきましょう。「(花嫁の)○○お姉ちゃんのためにがんばろうね」「今日のお洋服ばっちり決まっててかっこいいね!」など子どもの気持ちをうまく盛り上げて誘導してあげることが重要です。