挙式をし、親族や仕事関係の方、仲の良い友人を招いて披露宴を開き、2次会には披露宴に招待できなかった友人知人に来てもらう、というのが一般的な結婚式のイメージ。しかしこの「2次会」、文字通り「二次」的な雰囲気があり「おまけ」で招待されたようで「なんだかな」という思いをしたことはありませんか?今回は、二次会出席者に「自分はメインのゲストではない」と思われない、多くのゲストに満足してもらえる「2部制披露宴」についてご紹介します。
むしろコストも抑えられる!?ゲストの満足度も高い「2部制披露宴」のメリット・デメリット
2部制披露宴とは?
2部制披露宴とは、簡単にいうと「招待客の顔ぶれによって披露宴を2回行うこと」。1部は親族や仕事関係のゲストに出席してもらい比較的少人数でフォーマルに、2部は友人を中心にカジュアルなお披露目パーティを行うことです。1部と2部で序列に優劣があるわけではありません。別の日程や会場で2回に分けて挙式や披露宴を行うことも2部制と言いますが、ここでは同じ日に同じ会場で行う2部制の披露宴を前提に解説いたします。長時間に渡って開かれる結婚式なので、会場としてはレストランやゲストハウスなど一軒や一棟をまるごと借りるカップルがほとんどです。
一般的な2部制披露宴のスケジュール
挙式は午前中
挙式は1部披露宴のゲストを中心に参列してもらい、午前中に行います。
昼前後から1部披露宴
その後昼前後から午後に1部披露宴(着席・コース料理が多い) を開き、スピーチや映像などの演出を組み込みながら会食をします。
夕方から夜にかけて2部披露宴
夕方から夜にかけては、1部披露宴に招待していない別の友人や知人に出席してもらい2部の披露パーティを行います。完全に1部と同じようなことをやるのではなく、一般的な披露宴と2次会の間のようなイメージで演出されることが多いため、1.5次会とも呼ばれたりもします。1万円~2万円程度の会費制で、立食または着席のビュッフェスタイルが多いようです。ここでは再度人前式の挙式を行うこともありますし、ゲームやダンスなど比較的カジュアルな演出も取り入れられています。
2部制披露宴のメリット
コストが抑えやすい
午前中から同じ会場を借りて挙式・披露宴(1部・2部)を行うので、会場や衣装を借りるのが一回で済み、意外にも比較的コストは抑えることができます。装花や装飾なども引き続き使うことができます。
準備が比較的楽
一つの場所で行うので打ち合わせがいっぺんにできてスムーズです。当日も時間や演出など自由がききやすく新郎新婦も移動しなくてよいというメリットがあります。いわゆる「2次会」は基本的にはしないので、2次会のための幹事をお願いして準備をしてもらったり、披露宴後に新郎新婦が2次会会場に移動する慌ただしさもありません。
ゲストの経済的負担が小さく、満足度は高い
友人中心の2部の披露宴はご祝儀(一般的には3万円)ではなく、1万円~2万円の会費制にすると、ゲストの負担を小さくすることができます。また、二次会は披露宴に招待できなかったゲストを招待するイメージがありますが、1部と同じ会場や衣装、料理をたくさんのゲストに提供できるのでゲストの側の満足度も高くなります。とくに披露宴に招待する親族の人数が多い場合や、披露宴と二次会に招待する友人の線引きが難しい場合には2部制披露宴はよいスタイルでしょう。
2部制披露宴のデメリット
新郎新婦の体力と気力の負担が大きい
挙式の準備から2部パーティ終了まで10時間近くかかるかもしれません。着慣れない衣装を着たまま数多くのゲストと接することになるので、体力と気力がかなり必要です。
ゲストによっては待たせてしまったり、長時間拘束することになってしまう場合がある
式に参列し2部披露パーティに出席してもらう人がいる場合は、2部披露パーティ開始まで長時間待たせてしまうことになる場合があります。待ってもらえる部屋を提供する、2部披露宴でも人前式の挙式をしてそちらに参列してもらうようにする、などの工夫が必要です。
親や親族の理解が要る
まだまだ一般的ではないスタイルのため、前もって親の了解は得ておいた方がいいでしょう。
2部制披露宴のポイント
開始時間が異なるので、1部披露宴と2部披露宴のゲストは分けて招待状を準備します。1部披露宴のゲストには両親と連名で出すか、新郎新婦だけの名前で出すかのどちらかになりますが、2部制披露宴のゲストには新郎新婦の名前で招待状を出します。2部の方のゲストには、「会費制のためご祝儀を辞退すること」「会費○円」ということをはっきりと記載するようにしましょう。