これから結婚をするカップルの親に向けた話題をお届けする親向けシリーズ。第2回は「子どもの結婚相手に初めて会うときの心構え」についてです。
子どもの結婚相手と初めて会うときは、期待と不安が交錯した複雑な気持ちになるものです。それは、親として、「将来はこんな相手と結婚して、こんな家庭を作ってほしい」といった夢や希望を子どもが小さい頃から持っているからかもしれません。
でも、自分が結婚したときどうだったのか、思い出してください。現在のパートナーの親にとって理想の条件を満たした人間だったのでしょうか。
経済力、将来性、性格など色々な条件をあげればキリがあまりせん。しかし、一番重要なのは、結婚について真摯な姿勢で向かい合っているかどうかではないでしょうか。 どうしても厳しい目で見てしまいがちなりますが、相手の欠点を探すよりも、相手の長所を探すという心構えで接するのが親としての心遣いです。
初めて将来のパートナーの実親に会うわけですから、相手も緊張しています。緊張をほぐすためには、相手が興味を持ちそうな話題を、子どもを通じて仕入れておきましょう。例えば旅行が趣味ならば、旅行先での観光施設や名物の食べ物の感想、また旅先でのエピソードなどを話題にするのも良いでしょう。
話の糸口を探しておくことで、初対面でもコミュニケーションがスムーズに取れます。「結婚観」や「将来設計」などの本題に移るのは、場が和んでからにするのが鉄則です。
せっかく子どもが一生の伴侶として決めた相手なのですから、親としても素直に受け入れて祝福したいものです。しかし、相手が離婚経験者だったり、シングルパパ・ママだったり、ふた回り以上も年齢差があったり、外国人だったり・・・。どうしても受け入れることができそうにない場合、どうしたらいいと思いますか?
親として反対する気持ちもわかりますが、ここは一度冷静になって落ち着いて考えてみてください。自分の子どもが選んだ相手です。何度か会って話をしていくうちに、その魅力がわかるようになったりするものです。そのためにも、色眼鏡で見るのではなく、冷静に判断するポイントをつかんでおきましょう。
1. 相手が再婚の場合
離婚している場合は、その原因を聞いておくべきです。ただし、本人に直接問いただすのは、角が立つがこともあるので、慰謝料や養育費がどうなっているのかを含めて、事前に子どもを通じて聞いておくほうが無難です。死別の場合は、気持ちの整理がついているかどうかを確認しましょう。
2. シングルママ・パパの場合
相手に子どもがいる場合は、何をおいても重要なのは「子どもの気持ち」です。子どもの年齢によっても違いますが、それをおざなりにすると、せっかく結婚したのに夫婦関係がギクシャクしてしまうことがあるからです。
ですから、「子どもが、ふたりの結婚をどのように思っているのか?」「実の子どもとして育てる覚悟あるのか」を確かめたいところです。初対面でいきなり取り上げるにはデリケートな話題ですが避けては通れない問題です。子どもの幼いときの話や、子育ての苦労話など、お互いが共感できる話題をし、距離感が縮まったら、「うちの息子は、○○ちゃんの良いパパになれると思いますか」「うち娘は、○○ちゃんのやさしいママになれるでしょうか」といった具合で話を進めてみてはどうでしょうか。
3. 相手が外国人の場合
今や国際結婚も珍しくない時代です。しかし言葉や文化、宗教の違いは思った以上に大きな壁になることもあります。結婚後どちらの国で暮すのか、産まれてくる子どもの国籍はどうするのかなど確認しておくべきことも多くなります。しかし、一番重要になるのは、こうしたハードールを本人たちが乗り越える覚悟ができているかどうかです。
4. 年齢差が大きい場合
「年の差婚」という言葉も浸透し、ひと回り、ふた回り差のカップルも珍しくありません。本人同士の気持ち次第ですが、経済面や健康面のこと、また価値観や生活習慣の違いについては確認しておいたほうが無難です。また、男性が年下で、収入が少ない場合などは、将来設計についても確認しておくべきでしょう。