子どもたちの結婚は親にとっても人生の大きな転機です。子どもの結婚の際、親はどんな対応をしたらいいのか戸惑うことも多々あります。そこで、これから結婚をするカップルの親に向けた話題をお届けする新シリーズをお届けいたします。その第1回は、「結婚前に互いの親と確認しておくべきこと」についてまとめてみました。
結婚が決まった子どもたちは、バラ色の未来を思い描いていることでしょう。しかし、親は子どもたちと一緒になって喜んでばかりはいられません。「結婚は本人同士の意思次第」というのが常識になりつつありますが、家と家の結びつきという側面も無視できないからです。お互いの将来のためにも、結婚する子どもの親の立場になったら、以下のポイントを確認しておきましょう。
同居か別居か? 妊娠・出産は? 結婚前に親として子どもたちと確認しておくこと:親向けシリーズ1
1. 同居について
結婚するうえで、親と同居するか否かは、子どもたちにとっても双方の親にとっても、最も気になることのひとつです。少子化の影響もあり、お互いが長男・長女という例も珍しくありません。
最初からどちらかの親と同居するのか、一方の親がある程度の年齢に達したときから同居するのか、同居するときの住居はどうするのか・・・。話しづらいことかもしれませんが、子どもたちと一緒に確認しておきましょう。
また、最近は娘を自分たちの側に置いておこうとする親も多いので、子どもたちを通じて、女性側の親の意向を聞いておくことも大切です。
2. 仕事について
「寿退社」という言葉もいまや昔となり、結婚しても仕事を続けるという女性が主流になっています。親としては「専業主婦として家庭を守ってほしい」という気持ちがあるかもしれませんが、仕事については子どもたちの考え方を優先し、自分たちの希望を無理やり押しけることは避けましょう。
3. 出産について
親としては、子どもの出産時期や人数は気になるものですが、デリケートな問題なので、あまり立ち入りすぎると、後々まで禍根を残すことになりかねません。とくに男性側の親が子どものパートナーに、妊娠・出産について、ダイレクトかつ何度も尋ねるのは避けたほうが賢明です。どうしても聞きたい場合は、子どもを通じて相手の気持ちを聞くようにしましょう。
とはいえ、出産の準備や子育ての手伝いなど、子どもたちふたりだけでは手に余ることも多々あります。 例えば新居を決める場合も、結婚してすぐに子どもが欲しいなら、病院や保育施設など育児に対するサービスが整っている自治体を選ぶほうが、ふたりにとって心強いはずです。一方、結婚後、しばらくふたりの生活を楽しみたいなら、趣味嗜好、通勤先に応じてエリアを選ぶのが一般的です。また、「子供が産まれたらその世話も頼みたい」ということから、実家の近くを希望する女性も多くなっています。
子どもたちにしても、妊娠・出産については、結婚前と結婚後では意見が変化することがよくあります。ですから、子どもたち夫婦との関係を徐々に築きながら、子どもたちの意向を聞いたうえで、親としてどんな手助けができるのか考えるのが賢明でしょう。
以上、結婚前に確認しておくべきポイントについてご紹介してきました。時代の変化により、親世代の常識とは異なる事項も大いにあります。いずれにせよ、義親・親としてではなく、「自分たちはこうしたから苦労したけれど・・・」などと体験談を踏まえて、人生の先輩としてアドバイスする姿勢を持つようにしましょう。