披露宴では、友人代表や職場代表として、スピーチを頼まれることがあります。
「やったことがないから、緊張するなぁ」
でも、大丈夫です。披露宴の出席メンバーは、同級生や職場関係者ですから、普段皆さんが呑み会で盛り上がるネタを中心に構成すればいいのです。スピーチは所詮、披露宴を盛り上げるアトラクションに過ぎません。リラックスして、ゆっくりと、でも面白おかしく話をしましょう。
「神発言」満載-スピーチは、吞み会で盛り上がるネタで
みんなが共感した「神発言」でストーリーを構成しよう
披露宴のスピーチをする場合、1つだけ注意すべきことがあります。それは同じネタがかぶらないようにすることです。様々な本でスピーチのネタとして、夫婦の理想形の例え話が紹介されていますが、このようなネタでスピーチをしようとすると、来賓の祝辞などとダブってしまうかもしれません。そのような事態を避けるためには、独自のネタで話をした方がいいでしょう。
独自のネタでスピーチをするとなれば、どのようなネタがいいのでしょうか?最もいいのは、会場の一部のメンバーしかしらない新郎新婦の「神発言」です。
「神発言」とは、物事の本質を突いていて、その場にいたほとんどの人が共感してしまう発言のことです。
このような「神発言」は、誰でも言っています。なぜなら、人は成長する時に必ず「神発言」をして行動に移しているからです。例えば、理不尽な指示をした先輩社員に対して、毅然とした態度で「それっておかしいんじゃないですか?私達若手は、あなたの歯車ではありませんよ」と言ってしまうようなことをいいます。でもこんな発言をした後は、誰もがその言葉を証明するかのように、一生懸命に仕事をして、いつのまにか会社の大切な戦力になっているものです。
このような「神発言」は、その場にいた人しか知らない独自のネタ。このような成長のきっかけになった「神発言」でストーリーを構成しましょう。
スピーチは「起」「承」「転」「結」で構成しよう
「神発言」には、必ずそれが生まれた背景や原因があります。そして「神発言」によって、どのような行動を起こして成長したか、そのストーリーでスピーチを構成しましょう。その時は、小学生の時に習った「起承転結」の4部構成にするといいでしょう。
「起」
自己紹介と新郎または新婦との関係、そしてスピーチの全体像を簡潔に話します。そして、「神発言」の背景や原因について話をして「神発言」で「起」を終えます。
「承」
「神発言」によって、周囲にいた自分たちがどのように感じたのかを赤裸々に話します。そして「神発言」をしたことによって、新郎または新婦がどのような行動を起こしたのか、また、周囲がどのように変化していったのかを説明します。
「転」
「神発言」がきっかけとなった行動や変化がもたらした結果について説明します。「神発言」で結果が出なかった時には、結果が出るまでの間の苦労話などを挿入します。
「結」
結果から、どのように新郎または新婦が成長したかを説明し、新郎・新婦の人となりを紹介します。そして、最後に披露宴の二人への祝辞を入れるようにします。
仲間内でウケル内容にすることも大切
「神発言」によるストーリーでスピーチをする場合、披露宴に出席している仲間内でウケる内容にしましょう。仲間同士でウケたエピソードなどを挿入して、その仲間たちから笑いや拍手を入れてもらえるようにします。そうすれば、普段の吞み会と同じように、リラックスしてスピーチをすることができます。このようにすれば、スピーチをすること自体が楽しめるようになるはずです。