お互い選びあって夫婦になった当人とは違い、難しいのは両家の家族同士のお付き合い。ただ家族の結婚によって親戚になるだけですから、ちょっとした考え方の違いで大きな誤解が生じ、険悪な関係になることもあります。顔合わせの会は、家族同士の第一印象を決める重要なイベントです。第一印象を覆すのは難しいもの。今後のお付き合いが円満にいくように、万全の準備することをお勧めします。
第一印象は大切!顔合わせの会は、事前の意思疎通が成功の鍵
失敗を防ぐために、事前にしておくべき4つのポイント
自分の家族と自分が選んだ人との家族ならきっとうまくいく!根拠もなくそう思う方もいます。とくに、家族仲良しの方はそういう傾向がありますね。しかし、あくまで愛情も親しみもない他人同士がはじめて顔を合わせ、お付き合いをはじめるのです。このことを強く意識して準備しましょう。
1. 結納を行うのか、参加人数、費用を確認
顔合わせの前に、結納について予め双方の親の意向を確認しておいたほうがいいでしょう。結納は省略すると2人で決めていても、実は親のほうが当然結納はあると思っていることも。顔合わせの際に、結納がいきなり話題にあがると話をまとめるのが難しくなるので、必ず事前に確認しましょう。
顔合わせの会は、通常は両親のみ参加になりますが、最近では兄弟なども参加する場合があります。参加者の顔ぶれはやはり両家のバランスを考えるべきでしょう。それぞれ希望を聞いて偏らないように調節しておきます。
費用は人数分でそれぞれ持つのか、折半なのか、本人たちが支払うのか、親たちが負担するのか、ここははっきりと決めておきましょう。
2. 会場選び、日取り選びはそれぞれの好み、予定を確認
離れた場所に住んでいる場合は、多くは女性の実家のある場所が会場になるケースが多いようです。しかし、それほど遠方ではない場合は、中間か、会場が選びやすい場所がいいでしょう。なにはともあれ、ぞれぞれの家族に了解を得た上で会場は決めましょう。
料理の好みもさまざまですが、たとえば生物は一切食べられない、病気で糖質の多いものはちょっと…という特別な事情がある方には配慮すべきです。小さな子供が参加する場合、子供用のメニューや椅子などがあるかも確認しておきましょう。
いつ行うかについては、予定を確認した上で決めることはもちろん、仏滅など日取りを気にする方がいる場合、その点も踏まえて決めます。
3. 手土産の有無、服装などは事前に通達
一方の家族が手土産を持っていったのに、一方は持っていかないということがないように、事前に手土産を持っていくかは決めておきましょう。
服装はあまりカジュアルすぎるものはふさわしくありませんが、楽な服装でリラックスしてお話したいという場合もありますね。ちぐはぐにならないように、服装は合わせるように事前に話しあいましょう。
4. 事前に会話のネタになる情報を提供し、自分でも何を話すか考えておく
お互いの家族に相手の家族のことをよく話しておき、事前に情報を入れておくと、会話しやすいでしょう。自分で何を話すか考えておき、ときには会話をリードできるようにしておきます。
初めの努力が今後に生きる!
なんだか思ったよりも面倒だと感じる方もいるかもしれませんが、初めに和やかに交流できると、後もスムーズにいきやすいです。いきなり印象が悪くなってしまうと、長いお付き合いが辛くなってしまいます。
因みに、私の兄夫婦の顔合わせ、結納の際のことですが、会場は女性社長がテレビにも出演している有名な料亭で、お部屋もお料理もすてきで完璧でした。しかし、口が達者なうちの父が、大人しいお嫁さんのお父さんに対し、圧倒するほど喋りすぎたため、すっかり苦手意識をもたれました。仲が悪いというわけではありませんが、お互い合わないとは感じていて、儀礼だけの関係になってしまったのです。意思疎通がうまくいってないため、「あちらはどうなってるんだ…」と父が愚痴をいうことが度々あります。もしかすると、兄があのとき上手に会話をリードしていればもっと違う関係を築けたかもしれませんね。
それから事前に決めたことはしっかり守ってもらうよう念を押したほうがよさそうです。ある友人によると、お土産無し、楽な服装と決めたのに相手の親だけお土産持参の正装だったので困ってしまったとのことでした。会自体もギクシャクした雰囲気になったしまったとのこと。
難しいことではありますが、事前に十分に意思疎通を行い、当日は楽しめるのがやはり理想です。