1. 結婚内祝い
1-1. 内祝いの贈り方のポイント
誰に贈るのか?
「結婚内祝い」とは結婚のお祝いをいただいた時にするお返しです。結婚式・披露宴を行った場合は、欠席した人や招待できなかった人からお祝いをいただいた場合に贈ります。結婚式・披露宴に出席した人には引き出物を渡しているので贈る必要はありません。
結婚式を行わなかった場合は、結婚祝いをいただいた全ての人に贈ります。
贈る時期は?
結婚式の後1カ月以内に手配します。結婚式をしていない場合は、ご祝儀やお祝いをいただいてから1カ月以内を目安に。できれば手渡しで渡しますが、難しければ郵送や宅配でもかまいません。
予算は?
結婚内祝いの予算は、いただいた金額またはいただいた品物の3割~半額程度が目安。複数人で合わせてお祝いをいただいたら、いくらくらいの品物をもらったのか見当をつけて一人当たりの金額を出します。例えば15,000円程度のお祝いの品物を3人からいただいたら、一人当たり5,000円です。その3割~半額程度の1,500円~2,500円程度のお返しをするということになります。
会社や、親族によっては「結婚内祝いはしない」「結婚のお祝いやお返しは一律○○円」など決まったルールがある場合があるので確認しておきましょう。
送料は、いただいたお祝いの「3割~半額程度」には含みません。結婚内祝いのギフトは、オンラインショップ(ギフト専門店やデパートなど)では送料無料や、2,000円以上や3,000円以上の購入で送料無料になるショップがほとんどです。デパートの店舗での購入は、多くが全国配送料324円(税込、常温の場合)で、一定金額以上の購入で送料無料になる百貨店もあります。また、メッセージカードを内祝いに添えてくれるサービスや包装紙を選べるサービスなどもあります。
少ない予算でも、結婚のお祝いのお返しなので安っぽい印象を与えるものは避けたいですね。各デパートでは小さくても上質なお菓子や食品の品揃えも豊富ですし、安くても質の良いタオルなどかさばるものであれば見栄えがします。予算を抑えつつも気を配ってきちんとした良いものを選べば受け取った側にも喜ばれるでしょう。
1-2. 喜ばれる結婚内祝い
自分たちで持参するのか、宅配便で送るのか、家族の人数は何人か・・・年齢や性別など贈る相手の好みや家庭構成を考えて選びます。
自分たちで持参するのか、宅配便で送るのか、家族の人数は何人か・・・年齢や性別など贈る相手の好みや家庭構成を考えて選びます。お菓子
焼き菓子やチョコレート(「アンリ・シャルパンティエ」「ゴディバ」「パティスリーキハチ」など)、羊羹や最中(「とらや」など)、ゼリー(「日本橋千疋屋」など)。
飲料・食品・調味料
牛肉、佃煮(「浅草今半」など)、漬物、ハム・ソーセージ、はちみつ、オリーブオイルなど。
雑貨・食器
タオル(「今治謹製」「ウェッジウッド」など)、「バカラ」のタンブラー、ボディケアセット(「ロクシタン」)など。
カタログギフト
カタログギフトは金額別に3,000円、5,000円、10,000円、20,000円などがあり、「自分でほしいものを選べるのでうれしい」と受け取る側にも人気があります。百貨店が扱っているカタログギフト(大丸、高島屋、三越伊勢丹など)や、「イルムス」「ディーンアンドデルーカ」などショップのもの、グルメ専用カタログなど。商品券や音楽ギフトカードなどを選択できるカタログも。
1-3. 結婚内祝いの挨拶状例文
「挨拶」「お礼や報告」「近況や今後のお付き合いのお願い」「結び・名前(旧姓)・住所・(電話番号やメールアドレスなど連絡先)」を書きます。
拝啓 ○○の候、○○様におかれましては元気にお過ごしのこととお慶び申し上げます。 このたびは私どもの結婚に際し、心のこもったお祝いの品をいただき誠にありがとうございました。 ささやかですが、心ばかりの品をお送りいたしましたのでお納めください。 未熟な二人ですがこれからは力を合わせ、明るい家庭を築いていきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いします。 お近くにお越しの際には、どうぞお立ち寄りください。
敬具
平成○年○月○日
〒○○○-○○ (新住所)
(二人の名前) ○○○○・△△(旧姓□□)
1-4. 結婚内祝いののし
のし
紅白結び切り、または金銀10本結び切りの熨斗(のし)紙をかけます。
表書き
「内祝」とするのが一般的。両家連名なら「寿」でもOK。
名前
下段には二人の新しい姓を入れるのが一般的です。新姓と旧姓の両方を入れるなど、地域や家庭によってさまざまなしきたりがあります。
2. 結婚通知状(結婚挨拶状)
2-1. 結婚通知状のポイント
誰に送るのか?
「結婚通知状」は、結婚式に出席できなかった人、招待できなかった人や仕事関係の人などに結婚したことを伝える挨拶状です。結婚式に出席してくれた人には送る必要はありませんが、一言出席のお礼を添えて出してもかまいません。結婚式や新婚旅行の写真を入れたハガキにしてもいいですね。すでに結婚祝いをいただいていて内祝いを贈る場合には、内祝いの品物に添えるお礼状が結婚を報告する挨拶状ということになるので、別途はがきを送る必要はありません。
送る時期は?切手は?
結婚式をあげたら1か月以内、遅くとも2か月以内に出すといいですが、時期が合えば年賀状や暑中見舞いと合わせてもいいでしょう。この結婚通知状の発送リストが、今後毎年出す年賀状の基本になります。これを機にきちんと整理しておきましょう。
切手は慶事用の切手やグリーティング切手を使い人が多いようですが、とくに決まりはないので普通の切手でもかまいません。
結婚通知状の内容
「結婚の報告」「新居の住所と連絡先」「二人の名前」「自筆のメッセージ」を必ず入れます。
2-2. 結婚通知状の例文
挙式はせず入籍のみの場合
拝啓 ○○の候、○○様におかれましては元気にお過ごしのこととお慶び申し上げます。 このたびは私どもの結婚に際し、心のこもったお祝いの品をいただき誠にありがとうございました。 ささやかですが、心ばかりの品をお送りいたしましたのでお納めください。 未熟な二人ですがこれからは力を合わせ、明るい家庭を築いていきたいと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いします。 お近くにお越しの際には、どうぞお立ち寄りください。
敬具
〒○○○-○○ (新住所)
(二人の名前) ○○○○・△△(旧姓□□)
挙式をした場合
拝啓 ○○の候、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 さてこのたび私たちは○月○日に結婚式を挙げ新たな人生の第一歩を踏み出しました。 これからは力をあわせて明るい家庭を築いていきたいと思います。今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
なお、下記(左記)に新居を構えましたので、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
敬具
〒○○○-○○ (新住所)
(二人の名前) ○○○○・△△(旧姓□□)