親戚や友人・知人・同僚など結婚式にも何度か参列し、目の肥えてきた30代40代の大人たち。だからこそ、自分たちの結婚式では、余分なものをそぎ落とした上質なシンプルを目指しましょう。シンプルなウェディングにするほど、大人の落ち着きを備えた堂々たる新郎新婦の晴れ姿が引き立ちます。今回は、「シンプル」、「堂々と」をキーワードに30代以降の結婚式のポイントを解説します。
30代40代の結婚式はシンプルに、堂々と。
写真提供:John Hope
高齢ゲストに配慮し、余興は思い切ってカット
30代40代の結婚式では、両親だけでなく、親戚関係も高齢になっていることが多いため、参列するゲストの年齢にも配慮が必要です。遠方からゲストを呼ぶ場合はアクセスに問題のない会場を選ぶのが基本で、少しの距離でもタクシーを手配するなどの気遣いも大切になります。
また、ゲスト全体のことを考えると結婚式では欠かせないと思われている余興はカットする勇気が求められています。余興の間は見ている側も依頼された側もリラックスした雰囲気ではいられず、しかも年齢層にかかわらずみんなが楽しめるものというものはなかなかありません。大人結婚式では思い切って余興はカットして、その分新郎新婦との歓談の時間を持ったり、写真撮影を楽しんだりといった、シンプルだけれど距離の近い触れ合いを優先していくのが正解です。
大人ドレスで年齢を味方にする
30代から40代の結婚式では、ゲストとの触れ合いの時間を大切にするため、プリンセスラインのフワフワしたドレスより、会場内を移動しやすいすらっとしたシルエットのシンプルなドレスが人気です。アクセサリーやヘアセットも抑えることで、シンプルさを演出してさらに大人っぽくできるでしょう。その分肌にパールのパウダーをのせるなどして艶のある大人新婦を演じるのも素敵です。露出する部分はブライダルエステで肌のきめを整えて、長期計画でケアしておく準備も忘れずに。キャピキャピとはしゃぐ世代とは一線を画した、シンプルで落ち着いた上質な美しさは30代40代の女性にしかできないものです。シンプルさをきわめて、堂々とした落ち着きという大人の魅力を最大限に活かしましょう。
新郎の身のこなしが新婦を輝かせる
大人結婚式かどうかの境目は、年齢ではありません。新郎新婦が落ち着きを持って堂々としていることが一番重要です。特に30代以上の男性はビジネスでも実績をだしてくる頃で、落ち着きのあるエスコート術を身につけると新婦をより輝かせるでしょう。この日のために英国紳士を見習って、新婦のエスコートを慣れた素振りでスマートにこなせると素敵です。付け焼刃はばれてしまうかもしれないので、結婚式の前から、マナーレッスンを受けるなどして女性のエスコートを身につけておいてもらうことがおすすめです。
新郎が素敵に見えるポイント
- 新婦の移動時には手を取る…会場内を立ち回りゲストに声掛けに行く機会が多い大人ウェディングでは、自然に腕に新婦の手を取って移動をサポートしましょう。
- 階段でエスコート…階段がある時にはスタッフだけでなく新郎が自然にエスコートしてあげましょう。歩きづらい新婦の歩幅、歩調に合わせるのが鉄則です。
- 姿勢や表情…立っても座っても歩いても、背筋を伸ばして胸を張るだけで堂々と見え、落ち着いた印象が増します。儀式の時は引き締まった表情で、ゲストとの歓談の際は分け隔てなく笑顔で接すると素敵です。
まとめ
30代後半から40代になったら装飾や演出を削り、シンプルな結婚式がおすすめです。また、時間を割いて来てくれたゲストが少しでもリラックスして過ごせるように配慮することは大人の結婚式にふさわしい対応といえるでしょう。新郎新婦が堂々と振る舞い、年齢とともに積み上げてきた大人の魅力が感じられる結婚式は、それだけでゲストたちに好印象です。