熟年専用の婚活サービスも登場するほど、日本でも熟年層の結婚が増えてきています。いくつになっても愛する人と新たな人生をスタートさせることはすてきなことですし、人生の一大イベントです。しかし、「年齢的に結婚式は…」「周囲にどう思われるか…」と、結婚に踏み切っても「結婚式」は省こうと思っている方も多いのではないでしょうか。
現代の結婚式の形はさまざま。オーソドックスな結婚式、披露宴という形だけではなく、内輪だけのこじんまりした挙式、お食事会、レストランウェディング、写真とパーティーなどとにかく多様化しておりカップルそれぞれに合わせて最適な結婚式のスタイルが選べるのです。
ここでは、めでたくゴールインされる熟年層の方のためにおすすめしたい結婚式のプラン、花嫁衣装をご紹介します。
熟年での結婚式でこだわりたい4つのポイント
若い方も、そうでない場合でも、結婚式をするその心境に変わりはないと思います。しかし、自分の年齢が変われば、近しい人の年齢も変わるでしょう。結婚式に呼び、もてなす方の層が変わってくるのです。そうすると、結婚式でどの点をこだわるかも若い頃とは違ってくるはずです。
1. 華々しさよりも、落ち着ける会場
必然的にゲストの年齢層が高くなりがちの熟年での結婚式。華々しく、モダンな雰囲気の会場よりも、落ち着ける、くつろげる会場がベストでしょう。隠れ家的な暖かみのあるおもてなしのレストラン、都会の喧騒から少し離れた品のある会場などおすすめです。
小さいお子様が出席する場合は、お子様への対応は可能か事前に確認しておくべきでしょう。
2. 料理のチョイスは慎重に
年齢層の高いゲストは舌が肥えていますし、新郎新婦の年齢層が高ければ料理への期待度は高まります。せっかくですから、ゲストが来て良かったと思える満足度の高いお料理を用意したいもの。ご自分が詳しい場合はチョイスも難しくはないでしょうが、自分が詳しくない場合は、知り合いの口コミを集め、デートを兼ねて自分でも事前に確認しにいくと良いでしょう。
3. ゲストは限られた人数がベスト
お付き合いもあることでしょうから、人数をしぼれない場合はあると思いますが、やはり熟年層の結婚式の人数はしぼったほうがよいでしょう。自分たちの負担が軽減されますし、人数が少ない式のほうがアットホームな雰囲気になります。呼ばれたほうも落ち着いて楽しめますし、少ない招待客の中わざわざ自分を選んで呼んでくれたと思うと祝福にもより心がこもるでしょう。
4. 演出過剰はNG
熟年層の結婚式では、お色直し、キャンドルサービス、スピーチと、次々と慌ただしい結婚式は相応しくありません。ちょっとしたご挨拶、乾杯の音頭くらいはあってもいいですが、できるだけ演出は少なめにして歓談を中心にゆったりとその時間を楽しむほうが良いでしょう。結婚式の演出は楽しいものですが、過剰だとそれをこなすのが大変になってしまうからです。
それなりの年齢の結婚式に呼びたい相手なら、この機会に話したいこともたくさんあるもの。自分にも余裕があったほうが良いでしょう。
熟年にぴったりの結婚式プランをご紹介
具体的には熟年層なら以下のような結婚式プランがおすすめです。
1. ホテルや専門式場での少人数のプラン
ちゃんとした結婚式場で挙式もして、愛を誓いあいたい。そんな方におすすなのは、ホテルや専門式場の少人数むけの挙式プランです。披露宴の人数を減らすということではなく、元々少人数向け、身内のみでの結婚式用のプランを多くの結婚式場では用意しています。
私も専門式場での少人数むけのプランを利用しましたが、この時は、挙式+個室での食事でした。挙式をやるかどうかは考えた方次第ですが、私自身は経験して良かったと思います。夫婦になったという実感も湧きますし、写真を見るとやはり挙式は一番絵になります。式の後の個室での食事では参列してくださった方、一人ひとりとゆっくりお話ができ、心のこもった祝福もいただき、思い出に残りました。
金額については、会場、招待する人数にもよりますが、レストランウェディングよりは割高です。しかし、専門の結婚式場ですと万事安心してプロにお任せできますので労力の面で楽だと思います。
2. 写真+レストランウェディング
お料理にこだわりたい方、お気に入りのレストランがある方は、レストランウェディングはおすすめです。お料理だけではなく、お店の雰囲気、ロケーションにもこだわりたいところ。
レストランウェディングへの対応になれているレストランが理想ですがそうでない場合もあると思います。そんなときは、レストラン側に自分たちの要望を細かく伝えてよく話し合うことが大切です。レストランウェディングで会費制ならある程度の人数を招待しやすいというメリットもあります。
結婚の記念の写真は改めて撮っておくのがおすすめ。なぜかというと、最近では写真のみの結婚式の方も多く、それ故に優れた写真関連のサービスがたくさんあるからです。せっかくですから、二人のすてきな記念の写真を残していただきたいと思います。
スタジオでの写真はもちろん、庭園、結婚式場内など、さまざまな場所で撮れますし、和装も洋装も豊富。自分の理想の写真が撮れるはずです。
3. 二人だけでリゾードウェディング
やっぱり他人を呼ぶのは照れくさいという方には二人っきりのリゾードウェディングがおすすめ。幸せな新婚旅行をしつつ結婚式を挙げられるので最高の思い出になるはずです。人目を気にする必要もなく、二人の世界に浸れるのも素敵ですね。
結婚のご挨拶については大切な方には改めて席を設けると良いでしょう。大人だからこそ、これから二人で頑張っていくので応援してくださいという気持ちはきちんとお伝えしておきたいものです。
熟年以上におすすめの花嫁衣裳
花嫁衣裳には夢はあるけど、若い頃とは体型も違うしためらいがある。それが熟年になって結婚式を挙げる多くの花嫁の本音でしょう。しかし、せっかくの機会です。ぜひ楽しんでいただきたいです。
ウェディングドレスの選び方
ウェディングドレスについては、フリルやティアードスカートであっても、派手すぎない、かわいらしすぎない、華やかさはあるけど、シンプルなデザインもたくさんあります。こうしたものは、大人ならではの気品、落ち着きが映えるでしょう。
ボディラインを見せたくない、二の腕を出したくないという方も多いようですが、細いからいいというものではありませんし、実際に着てみると全体的なバランスから思っていたよりも気にならないことも。どうしても気になる方はレースや刺繍の美しいボレロを着るのもおすすめです。
白無垢、打掛、着物ドレスという選択肢も
和装は落ち着きがありながらとても華やか。日本人の女性の伝統の衣装ですので、未婚であるならば着ることは問題ありません。大人の女性が白無垢を選ぶなら、素材にこだわって正絹のもの、打掛も品のある伝統的なものを選ぶのがよいでしょう。
大人の花嫁におすすめしたいのは、着物ドレス。着物ならではの存在感ある華やかさと気品がありつつ、ドレスを着たいという願望がかないます。お手持ちの着物をリフォームする以下のようなサービスもあり、自分の好みの形のドレスもオーダー可能です。
参考:
記念すべき新たな人生のスタート。周囲の目が気になってしまう方もいるかもしれませんが、年齢に関わりなく自分たちらしい方法で良い思い出にできるのが理想だと思います。