結婚式を挙げずにウェディング衣装で写真撮影のみを行うフォトウェディング。あまり派手なことを避けたい人や、リーズナブルに結婚の記念を残したい人に特に人気があります。日本国内でも様々な場所で可能なフォトウェディングですが、海外旅行、そして新婚旅行に人気のハワイでも行うことができます。
ハワイでのフォトウェディング基礎知識と人気のロケーション
Photo:Daniel Ramirez
- 1. ハワイでのフォトウェディング基礎知識
- 2. どこで、どんな写真を?フォトロケーション
- 2-1. 人気の撮影パターン
- 2-2. 人気のロケーションスポット
セントラル・ユニオン教会
ホノルル・チャーチ・オブ・ゴッド
キャルバリー・バイ・ザ・シー教会
プリマリエ教会ラニカイビーチ
カイルアビーチ
ワイマナロビーチカカアコパーク
モアナルア・ガーデン
ノースショア
- 3. ハワイフォトウェディングはどんな衣裳がいい?
1. ハワイでのフォトウェディング基礎知識
1-1. ハワイフォトウェディングの魅力
ハワイでフォトウェディングを行う一番の魅力はなんといってもその美しいロケーション。自然に囲まれたチャペルや美しい青空の下のビーチフォトなど、どこをとっても絵になるハワイはフォトウェディングにぴったりの場所です。プロのカメラマンに写真を撮ってもらう機会は普段なかなかありませんが、開放的な空気のハワイでなら緊張や照れを感じずにナチュラルな笑顔を残すことができるはずです。かっこつけた写真はなんだか恥ずかしいというカップルにも人気があります。
また、新婚旅行の予定でハワイを訪れたカップルがフォトウェディングを一緒に申し込むこともあります。当初は挙式の予定がなかった二人でも、せっかくなら記念に写真を撮りたい、ハワイの大切な思い出を残したいという思いからフォトウェディングを追加するようです。もちろん、すでに挙式をしているカップルや、帰国後に日本で式を挙げるカップルもフォトウェディングを行うことが可能です。ハワイで撮った写真を披露宴の受付に飾ったりゲストへのお礼状に使ったりということもできますね。プランにもよりますが、二人きりではなく家族と一緒に撮影を行うことも可能です。両親や子どもとの素敵なファミリーフォトにもおすすめです。
1-2. 申し込みと当日の流れ
業者の決定
ハワイフォトウェディングは通常のハワイウェディングと同じ業者で申し込むことができます。
- 海外旅行を扱う旅行会社
- 海外ウェディングを扱うウェディングエージェント
- 現地ハワイのウェディングエージェント
それぞれに特徴があるので、いくつか問い合わせて自分たちに合っているところを選びましょう。
業者の違い・選び方についてはこちらも参考に→
ハワイウェディング徹底解説:準備から当日までの段取り、業者の選び方、ゲストの費用の考え方、挙式当日の流れ ―ハワイウェディングのトリセツ1
また、ハワイでウェディング写真やフォトウェディングの撮影を行っているカメラマンやフォトスタジオに直接申し込むこともできます。この場合は基本的にハワイ旅行の手配は自分たちで行い、写真撮影のみをお願いすることになります。写真にこだわりがあるカップルはカメラマンを指名して一生の思い出を作りましょう。衣装についてはプランに含まれている場合もあれば持ち込みのみの場合、レンタル衣装を紹介してもらえる場合など様々です。しっかりと確認を行いましょう。
申し込み
フォトウェディングのお世話をお願いする業者が決まったら申し込みを行います。現在ではWeb上から申し込めることが多いですが、日本にサロンがある業者や旅行会社の場合はWebまたは電話予約の上で直接打ち合わせを行うことになります。メールまたは直接での打ち合わせでは、日程やプランの決定を行います。ロケーション、衣装の種類、予算など希望を伝えてプランを決めましょう。
プランが決まったら本申し込みです。時期にもよりますが、多くの業者ではフォトウェディングの1週間~2週間前まで受け付けていることが多いので、新婚旅行のスケジュールに急にフォトウェディングを入れたくなったという場合でもまずは相談してみるといいでしょう。
フォトウェディング当日
ハワイに到着し、フォトウェディングの日を迎えたらプランによって送迎を待つか、自分たちでサロンへ向かってお支度に入ります。前日に衣装選びや現地での打ち合わせがある場合もあります。また衣装に関しては、日本で予約をできる業者もあります。
衣装を選んで着替え・ヘアメイクによるお支度が済んだら撮影場所への移動です。チャペルやビーチなど、プランに含まれているロケーションで楽しく撮影を行います。複数個所で撮影をする場合は途中で移動します。撮影は一か所につき20~90分程度です。
撮影スケジュールが終わったらサロンまたは宿泊先へと戻り、終了となります。サロンへ寄らずに宿泊先で着替える場合にはその場でスタッフに衣装を返却する場合が多いです。
1-3. プランに含まれているもの
フォトウェディングは業者によって様々なプランが用意されていますが、ここでは基本的な内容をご紹介します。オプションを追加することでさらにアップグレードすることができます。
撮影費用
プロによるフォトウェディングの費用です。ポーズの提案だけでなく、和やかな雰囲気作りもしてくれるでしょう。
写真データ
撮影した写真のデータです。枚数やファイル形式は変更することが可能です。
衣装レンタル代
新郎新婦の衣装を一日レンタルするための費用です。複数の衣装を借りたい場合や日本から持ち込みたい場合は問い合わせましょう。
レンタル衣装を利用する際、前もって試着して決められるかどうかは業者によって対応が異なります。日本にサロンを持っている業者を利用する場合は出発前に試着可能としていることもありますが、その他多くの業者の場合には試着や下見をせずに現地のサロンで直接見て選ぶのがほとんどであると考えたほうがいいでしょう。
衣装の一例をサイトで紹介している業者も多いので、どんな衣装があるのかを知りたい場合には確認してみましょう。
新婦ヘアメイク
衣装にぴったりのヘアメイクをしてもらいます。日本人スタッフを希望する場合には早めに相談しておくと安心です。
ウェディングブーケ
ウェディング衣装に欠かせないブーケはシルクフラワー(造花)であることも多く、生花を希望する場合には追加料金となる場合があります。
送迎
宿泊先~サロン、サロン~撮影場所などプランによって異なりますが、基本的に衣装を着ている間の移動はプランに含まれた送迎を利用できます。
1-4. 写真の受け取り方について
撮影した写真はデータとしてDVDまたはCD-Rに保存したものを受け取ることができます。枚数は100~500枚程度で、撮影後3週間前後で日本の住所に届きます。ポーズをばっちりきめたショットから自然体の表情まで、プロだからこそ撮れる写真を楽しみに待ちましょう。
また紙のアルバムにすることも可能です。アルバムを含むプランを選ぶか、有料オプションを追加しましょう。お任せまたは自分たちでデータから選んだ写真がアルバムに収められます。本のようなアルバム以外に、数枚の引き延ばし写真を綴じた台紙タイプのアルバムを選ぶこともできます。
紙のアルバムの場合、撮影から1か月以上かかることが多くなります。フォトウェディングで撮影した写真を何かに使いたい場合は仕上がり期間について確認しておきましょう。
1-5. ビデオ映像撮影もできる
撮影を担当するフォトスタジオによってはビデオで映像を記録することもできます。写真だけではなくビデオでもっといきいきとした表情を残したい、臨場感のある思い出を形にしたいというカップルにおすすめです。
2. どこで、どんな写真を?フォトロケーション
フォトウェディングは通常の結婚式よりも自由度が高いのが特徴です。ハワイならではのロケーションで自分たちらしい写真を撮影しましょう。
2-1. 人気の撮影パターン
2-1-1. チャペルフォト
結婚式の雰囲気をそのまま写真に収めたいならチャペルフォトがおすすめです。ハワイにはいくつものチャペルがあります。荘厳な雰囲気のクラシックなチャペルから、二人きりの秘密の場所のようなかわいらしいアットホームなチャペルまで、きっとお気に入りの場所が見つかるはず。
チャペル・教会によっては結婚式を挙げないフォトウェディングだけの利用ができない場合もあります。フォトウェディングを手配してもらう業者と相談しながらいくつかのチャペルを紹介してもらって比較しましょう。
2-1-2. ビーチフォト
ハワイならではの写真といえばやっぱりビーチフォト。青空の下で撮るフォトウェディングは日本では味わえない空気感たっぷりです。ウェディングだけれどどこかデートフォトのような、いつもの二人の表情を残すことができるはず。
また日中の爽やかなビーチフォトも素敵ですが、夕暮れ時のサンセットフォトも人気です。美しい海に沈む夕日をバックに、ロマンチックな写真を撮影することができます。
2-1-3. タウンフォト
新婚旅行を楽しむ二人の思い出をそのまま残すならタウンフォトがぴったりです。ハワイの街中をすべてフォトウェディングの舞台にしてしまいましょう。手をつないで道路を渡ったり、街で見かけたアイスを買い食いしたり。何年経っても写真を見るたびにハワイの思い出がよみがえりそうです。
2-2. 人気のロケーションスポット
2-2-1. チャペル・教会
セントラル・ユニオン教会
大聖堂と中聖堂が隣同士に建っているセントラル・ユニオン教会。特に大聖堂はオアフ島の四大教会として数えられるゴシック様式の厳かなたたずまいが特徴的です。ダウンタウンにほど近い便利な場所ながら、ドーム状になった内部では深紅の長いバージンロードが祭壇に伸び、ドラマティックな雰囲気を湛えています。整えられた芝生が美しい敷地もフォトスポットとして人気です。
もう少しアットホームな雰囲気を望むカップルは中聖堂がおすすめ。格調高いクラシックな要素は残しつつも、明るくかわいらしい印象です。こちらの内部はあたたかみのある木目が印象的な椅子が並び、どこか優しい気持ちになれる空間となっています。
Google Map
ホノルル・チャーチ・オブ・ゴッド
ワイキキから車で10分程度という抜群のロケーションにある教会です。白で統一された建物に真っ赤なバージンロードが印象的です。アメリカ有数の歴史ある宗派によるクリスチャン教会で、大日世界大戦中に女性のために、女性の牧師たちの手によって造られました。ハワイウェディングをするカップルだけでなく、地元で長く愛されている教会です。自然豊かなガーデンもあり、ハワイの青空とのコントラストが美しい人気の教会です。
Google Map
キャルバリー・バイ・ザ・シー教会
海に面した作りのキャルバリー・バイ・ザ・シー教会はアイナハイナというオアフ島の高級住宅地の浜辺という落ち着いたロケーションにあります。プロテスタント・ルーテル派の教会で、60年の歴史の中で地元の人の厚い信仰を集めてきました。
木造とガラス張りによる建物は南国らしさ満点。明るく広々としたエントランスや海を臨むガーデンも絵になります。芸能人が式を挙げた教会としても有名で、本格的な教会でありながら木の温もりと美しい海をそばに感じられる教会です。
Google Map
プリマリエ教会
光と花の教会というテーマを持つプリマリエ教会。その名のとおり、植物にかこまれた建物はこぢんまりとしていながらも幸せな祝福ムードがたっぷり。ダイヤモンドヘッドの閑静な住宅街の中にあり、教会前のガーデンには大きなパームツリーが立っています。
真っ白な大理石のバージンロードには明るく光が降り注ぎ、教会入口のステンドグラスが南国らしさを盛り上げます。かわいらしい教会で二人きりの思い出を残したいカップルに特におすすめです。
Google Map
2-2-2. ビーチ
ラニカイビーチ
ハワイの魅力的なビーチとして多くの人が名前を挙げるラニカイビーチ。天国の海という意味の名前のとおり、日常を忘れるほどの美しい景色が広がっています。
砂が大きめなので海の中に舞い上がらず、高い透明度を誇っています。トイレなどの設備がないぶん観光客があまり多くないのも、フォトウェディングにおすすめするポイントのひとつです。
Google Map
カイルアビーチ
鮮やかなブルーが印象的なカイルアビーチはハワイに訪れたら絶対に訪れたいビーチのひとつ。ラニカイビーチの隣にある人気のビーチですが、混雑しているわけではないのでゆっくりと撮影することができます。近くにビーチパークがあるので観光気分ではしゃぐのも楽しそうです。
Google Map
ワイマナロビーチ
オアフ島の東端に位置するワイマナロビーチは美しい白砂の砂浜が印象的なビーチです。
ワイキキエリアに比べて観光客がかなり少ないため、静かな雰囲気の中でロマンチックな気分に浸れそうです。透明度の高いエメラルドグリーンの海を二人占めしながらの撮影を楽しみましょう。
Google Map
2-2-3. その他
カカアコパーク
ホノルルのカカアコパーク(カカアコウォーターフロント公園)はビーチに面した公園です。そのためビーチフォトとしても人気のロケーションですが、実は美しい夕日が見られる公園として有名。サンセットフォトを撮影するなら絶対に訪れたい場所です。
Google Map
モアナルア・ガーデン
フラダンスの聖地として知られるモアナルア・ガーデン。日本人にとっては「この木なんの木」のCMでおなじみのあの大きな木(モンキーポッド)がある大きな公園です。
緑が広がる公園での撮影は人とは少し違ったフォトウェディングをしたいカップルにもおすすめ。
Google Map
ノースショア
ハワイのノースショアというとサーフィンのスポットというイメージがありますが、夜になると美しい星空を見ることができるエリアでもあります。ロマンチックな星空フォトを撮りたい、というカップルはノースショアを訪れてみてはいかがでしょうか。日本とはまったくちがう、美しい星空に出会えるはずです。
Google Map
3. ハワイフォトウェディングはどんな衣裳がいい?
3-1. ウェディングドレス+タキシード
洋装のウェディングドレスとタキシードはチャペルではもちろん、ビーチにも映える定番人気の衣装です。またふわふわのウェディングドレスで街を歩いてのタウンフォトや、シルエットがきれいなドレスでサンセットフォトもおすすめ。男性のタキシードはブラックよりも明るめのシルバーグレーやホワイト系が人気です。
チャペルのような室内のみで撮影をするのか、ビーチや街に出て風を感じながら撮影するのか、光がどのくらいある場所で撮るのかなどを考えながら選ぶとより素敵な写真が仕上がります。
3-2. 和装
ハワイでのフォトウェディングは洋装だけではありません。ハワイには神前式を挙げることができる神社や日本庭園もあり、和装でフォトウェディングを行うことが可能です。ハワイにいながらにして日本を感じられる和装での撮影は、特に国際結婚カップルに人気があります。
3-3. ハワイアンスタイル
ハワイの正装といえばアロハシャツとムームー。せっかくのハワイでフォトウェディングなら衣装もハワイ風に、という場合に取り入れてみましょう。着替えが楽なので二着めの衣装としてもおすすめです。家族と一緒に訪れている場合にはみんなでおそろいや色違いというのもいいですね。レンタル衣装と異なり、お気に入りの一着を見つけて旅のおみやげにできるのも長所です。
またカラフルなハワイアン衣装だけでなく、アロハホワイトシャツとハワイアンスタイルのウェディングドレスによる撮影もおすすめです。ハワイらしくレイをつければさらに完璧です。