夫婦や恋人同士の仲を深めていくには、日常生活こそ大切です。でも、それだけでは物足りないのも事実。たまには非日常的な刺激を味わえるスペシャルデートを企画して、ふたりの仲を深めてはいかがでしょうか。今回は歌と踊りとお芝居で非日常へと連れてってくれる、カップルにおすすめの劇団四季ミュージカルをご紹介します。
デートに「ミュージカル」がオススメな理由
全国で毎日観られる!デートでも楽しみたい劇団四季ミュージカル
日本でミュージカルといったらまず誰もがその名前を思いつくのが「劇団四季」。東京、大阪だけではなく、北海道、名古屋、京都、神奈川など全国各地で公演していますので、舞台ファンでなくても観たことがある人が多いのではないでしょうか。
劇団四季がこれほど広く支持されているのは、圧倒的な公演数、クオリティーの高さだけではなく、世界的にも最も人気の高い演目を上演している点にあります。『アラジン』『リトルマーメイド』などのディズニーミュージカル、『オペラ座の怪人』『キャッツ』などのアンドリュー・ロイド・ウェバー作曲の著名なミュージカルが日本語で楽しめるのが劇団四季なのです。
さらに、夢の世界へ誘うような、大がかりで華やかな舞台セット、ダンスの素晴らしさ。歌も台詞も独自の四季メゾットにより明瞭に発音され、非常に聞き取りやすいという点でも、初心者の方でもとっつきやすいです。
ここでは、2018年6月時点で公演中の演目から、カップルのスペシャルデートにおすすめしたい演目をご紹介します。
カップルでも、ファミリーでもおすすめ!みんながハッピーになれる―『アラジン』
2018年6月で、劇団四季での上演3周年を迎えた『アラジン』。現在劇団四季が上演しているミュージカルの中で最も人気の高い演目の1つです。『アラジン』は人気のディズニーアニメをミュージカル化したもので、アラン・メンケンの名曲が楽しめます。
華やかで、ポジティブ、子供から大人まで夢中になれる『アラジン』。目を離せない、楽しいシーンの連続ですが、特に注目は、ランプの魔人ジーニーの登場シーン。万能の魔人であり、サービス精神旺盛なエンターティナーであるジーニーが、名曲「理想の相棒-フレンドライクミー」を歌いながら、次々に軽々と魔法を披露していくのは圧巻。ジーニーの魔法と魅力で、舞台と客席が一体となる名場面です。
さらに、思わずため息をついてしまうのが、主人公・アラジンとジャスミン姫が、魔法の絨毯にのって夜空をデートするシーン。ロマンチックな「新しい世界-ア ホール ニューワールド」のデュエットにも注目です。
悪役のジャファー、イアーゴコンビもお茶目でユーモラスなので、最後まで笑いが絶えないのがこのミュージカル。華やかなミュージカルを観てハッピーになって、明日からのパワーをもらいたいカップルにおすすめ。また、カップルだけではなく、ファミリーで楽しむのにもぴったり。子ども料金の設定もありますので、良席でもかなりお得に楽しめます。
劇場情報
2019年6月末までの公演チケット発売中
明るい恋物語で二人の距離も一気に縮まる―『リトルマーメイド』
『アラジン』と同じく、ディズニーアニメのミュージカル版。劇団四季では2013年4月より開幕し、長らく東京で公演していましたが、2018年6月現在はは名古屋の劇場で上演中です。
アンデルセン童話の『人魚姫』は悲しい結末に終わりますが、このミュージカルでは、好奇心旺盛でチャーミングな人魚姫アリエルが、仲間たちの助けを得て王子様との恋を成就させる、明るい恋な物語になっています。
見どころは、舞台セットでのファンタジックな海の底の王国、かわいい人魚たち、蟹のセバスチャン、鳥のフランダーなど、アニメのリトルマーメイドの世界をそのまま目の前で楽しめること。とくに、敵役の海の魔女アースラは、醜い巨大なタコの化け物として表現されており、衣装というよりは、舞台セットをまとった女優さんの姿が圧巻です。
『アラジン』と同じく、楽曲はアラン・メンケン。アリエルの透き通った美声が楽しめる「パート・ユア・ワールド」、アカデミー音楽賞受賞曲「アンダー・ザー・シー」、迫力あるアースラの「パパのかわいい天使」など、さまざまなキャラクターの個性的な楽曲が楽しめます。
人魚姫アリエルのかわいらしくも、初々しい恋物語であるこのミュージカル。出会ったころのあの気持ちを思い出したい、ふたりのラブラブ度を高めたい、そんなカップルにおすすめです。こちらも『アラジン』同様、子供料金の設定があります。
劇場情報
2018年8月26日までの公演チケット販売中
大人っぽく、ロマンチックな雰囲気でマンネリ解消―『オペラ座の怪人』
日本初演が1988年と、日本でも歴史ある名作ミュージカル『オペラ座の怪人』。大人っぽい雰囲気で、カップルで楽しむにはぴったりのミュージカルです。
オペラ座に潜む醜い素顔を仮面で隠したファントムの、純粋無垢な美貌の歌姫クリスティーヌへの恐ろしくも悲しく美しい執愛を描いています。
見どころはなんといっても、パリのオペラ座という美しい舞台と、アンドリュー・ロイド・ウェバーの怪しい愛の世界へと誘うような著名な楽曲の数々。ファントムとクリスティーヌとのデュエットである「オペラ座の怪人」はもちろんのこと、クリスティーヌの初々しい美声が楽しめる「スィング・オブ・ミー」や、ラウルとのデュエット「オール・アイ・アスク・オブ・ユー」なども聞きどころです。
美しい楽曲にのせたファントムのかなわぬ愛に胸を打たれるこのミュージカル。官能的な雰囲気もあり、その愛の世界の奥深さが多くのファンを魅了してきました。ロマンチックなムードにひたって、改めて相手への気持ちを見直したい、今こそふたりの想いを確かめ合いたい、そんな結婚後のカップルにおすすめです。
劇場情報
2018年6月~9月末までの公演チケット販売中
劇団四季ミュージカルのチケット購入&観劇マナー
チケット購入のポイント
コアなファンの場合、何回も観に行く場合も少なくないので、人気のある演目の場合、完売することも多いです。ですから、事前にチケット販売日をチェックしておくことは鉄則といえます。ただとくに『アラジン』の場合、半年以上前にチケットが販売されますので、予定が立てにくい方は厳しいかもしれません。
劇団四季には「四季の会」というファンクラブがあり、高額の席の場合、会員割引があります。全ての特典が受けられる「フルコース」での入会でも年会費3,240円。ふたりで観劇する場合、だいたい年間2~3回の観劇で元が取れます。会員特典の先行販売、抽選販売も利用可能ですので、良席を確保しやすくなるのでおすすめです。
劇場にもよりますが、臨場感を求める場合はやはり前のほうの席がおすすめ。しかし、例えば『オペラ座の怪人』の場合、シャンデリアを落下させる名シーンがあり、それを楽しみたい場合、舞台全体を見渡せる2階席が見やすいです。
観劇マナー
演目によって劇場全体の雰囲気が異なります。『アラジン』は観客も笑って、合いの手をいれて楽しむ舞台ですが、『オペラ座の怪人』はそうではありません。 また、これは全演目に共通していえることですが、前に身を乗り出したり、スマホを取り出したりは控えましょう。けっして安くはないチケットです。他の方の観劇の妨げにならないようにしましょう。