結婚式をしたい、自分も当然すると思っていた女性も、晩婚といわれる30代後半、40代になってくると、結婚式を挙げても良いのかという漠然とした不安を抱えてしまうことがあります。しかし、皆に祝われる花嫁が20代でなければいけないわけなどもちろんありません。
等身大の自分に合った晴れの門出の演出は、年齢を重ねた大人の女性にしかできません。晩婚化といわれる今の時代。結婚式のトレンドについて今回はご紹介します。
年齢であきらめない!30代、40代にふさわしい大人結婚式を考える
写真提供:若宮の杜 迎賓館
結婚年齢にシビアなのは女性?
あるネットのアンケートによると、晩婚といわれる年齢に関して男女に意識の差があることが分かりました。「女性の晩婚は何歳からか」という問いに関して、女性の回答は「35歳以上から」が43.5%、「40歳以上から」が25.0%となる一方、男性の回答は「35歳以上から」が34.8%、「40歳以上から」が31.9%と晩婚と捉える年齢が女性とくらべて高年齢のほうに分散しているのです。※1
男性が思っている以上に30代以上の女性は焦りや、プレッシャーを感じ続けているのかもしれません。さらに、いざ結婚と話がまとまった後にも、「結婚式」をめぐって年齢によるプレッシャーは継続します。
35歳以上となると晩婚なのに、20代のような結婚式はできない、花嫁姿を披露するのは気が引けるなど、悲しいことに卑屈になってしまうケースも見られます。女性がそう思い込んでいる場合、結婚式を挙げることを躊躇してしまうカップルもいるようです。
晩婚化と結婚式のありかたの変化
女性にとって結婚式が人生のゴールと思われた時代は去り、いまではメモリアルな人生の門出の一つととらえられるようになってきました。その背景には、仕事を持ち、結婚後も社会的な立場を大切にするという女性像が一般的になったこともあるでしょう。
実際に、晩婚化は進んでいます。2011年のデータでは、日本人の平均初婚年齢が男性30.7歳、女性29.0歳でしたから、今はもう少し年齢がアップして男女ともに30代になっているかもしれません。※2 つまり、20代の花嫁を基準に考える時代は過ぎているのが現実といえるでしょう。
そもそも結婚式をしないカップルも世代を通して増え、晩婚化によって従来の結婚適齢期という発想も通用しなくなる中、それぞれの年齢にふさわしく、自分たちらしい結婚式を作っていくのが今の時代の結婚式のトレンドとなっています。
年齢が気にならない結婚式のアイデア
30代、40代の女性が結婚式をするなら、大人の価値観を見せるオリジナルな式にしませんか?せっかくの晴れの門出ですから、年齢にとらわれるのではなく、これまでの知識や経験を活かした満足度の高い式をパートナーと二人で作りましょう。
世間的にも晩婚カップルが増え、さまざまな結婚式のアイデアが取り上げられるようになっています。無理し過ぎない自然体で、ゲストをもてなす大人の余裕が、のキーワードです。
【大人結婚式のアイデア】
- 予算:親の援助は期待せず、二人で出しあって対等な関係に
- 会場:リラックスできるゲストハウスや、アクセスの良い高級ホテル
- パーティー:一人当たりの満足度を高く、少人数でも
- ドレス:上質な生地で魅せる、肌を露出しすぎない上品なデザイン
- 余興:控えめにするのが吉、省いてもOK
- 料理:豪華なだけでなく、参加者に配慮して食べやすい内容に
まとめ
周囲から結婚と年齢を強く意識させられている女性にとって、晩婚での挙式や披露宴は躊躇してしまうこともあります。しかし、ゲストへの気遣いができ、結婚式の全体を掌握できるのは年齢を重ねた大人ならではです。人生の門出を堂々と取り仕切る大人の余裕が、大人結婚式の見せどころになります。年齢を重ねたことを引け目に感じるのではなく、強みとして、自分たちらしい結婚式を作り上げましょう。