沖縄で結婚式を行う香港・台湾からのカップルが増え続けています。「平成26年度沖縄リゾートウェディング 沖縄県観光振興課調査」の結果を見てみましょう。
香港・台湾・中国からの海外客でにぎわう「沖縄リゾートウェディング」
海外客が増え続ける「沖縄リゾートウェディング」
沖縄県の調査によると、2014年度に沖縄で結婚式を行ったカップルは、1万2068組(前年比10.5%増)。3年連続で過去最高を更新しました。なかでも海外からは39.6%増えて過去最高の1,122組となりました。国別にみると、香港からが57%、台湾が33%、中国7%、韓国2%と大半が香港と台湾から沖縄を訪れたカップルです。挙式は全体の8割がチャペルで行い、残りの2割はフォトウエディング(写真撮影のみ)を行いました。
毎年海外客が増え続ける「沖縄リゾートウェディング」。
その背景には、
- 青い海、白い砂浜で写真撮影できる「ビーチウェディング」自体が人気。
- 那覇と、香港、台湾、中国本土を結ぶ就航便が増えて短時間で気軽に来られる。
- 中華圏でのブライダルフェアの実施、業者を沖縄に招待して模擬結婚式をするなど県とブライダル会社が連携して積極的なPRをした。
などの理由があります。
リーガルウェディング
また、平成22年から海外客向けに始まった「リーガルウェディング」も、「沖縄リゾートウェディング」を下支えしています。海外からの 1,122 組中 274 組(約 24%)が「リーガルウエディング」を行っています。
「リーガルウエディング」とは、海外から挙式目的でカップルが、日本の戸籍法に基づき市町村の窓口で婚姻手続きを行い、「婚姻届受理証明書」を発行してもらうことです。この証明書を翻訳して自国の役所に提出すると、自国でも婚姻が成立し、結婚式を挙げた日本の現地の役所にも婚姻の記録が残ります。
今後は中国本土からも?
香港や台湾から沖縄に結婚式のために訪れるカップルは、平均17名の参列者を招待しています。日本留学経験者や、新郎新婦のどちらかが香港人の場合には沖縄での結婚式を選ぶこともありますが、中国本土では結婚式場やホテルで挙式し、たくさんの招待客を招いて披露宴を行うのが一般的で、少人数でリゾート地に行きチャペルで挙式するスタイルは受け入れにくいそうです。
まずは沖縄で写真を別撮りする「フォトウェディング」など、中国の人々にも取り入れやすいツアーやプランなど工夫が要りそうですね。