周りを見ると最近では式は挙げずに入籍だけで、というカップルのほうが多いようです。 私も教会式&結婚パーティーなるものをやってみたけれど、マストかどうか、というと、まあどちらでもいいのでは、という派です。もちろんやってみたら楽しかったんですけどね。

ただ、とても幸運なことに私の親友に素晴らしいカメラマンが居るので一生一度(であろう)ウエディングドレスの姿、そして両親とともにその姿で写真を撮ってもらえたことは本当に価値ある思い出となりました。当然すぎることですが、プロの写真は全然違います。技術が違うのは当然のことですが、撮られた写真を見返すと、その時の心情やまつわるシーンの等々、色々な再発見があります。時間が経ってみると違う絵をみるような不思議な気持ちになります。

今は色々なスタジオができて、プロに撮ってもらう「記念写真」が比較的一般化してきたと思いますが、やはり結婚という、人生の中でも特に大きな節目を撮ってもらうというのは何か通常の記念写真とは違う気がします。

筆者の写真はいわゆる写真館やスタジオで撮ってもらう記念写真スタイルや式場カメラマンの写真ではなく、式からパーティーの一日を友人が自然に撮ってくれていたものですが、緊張や照れくささが混じった自分や相方、それから家族の顔は多分あの日のあのタイミングでしか撮れないものだったんだろうな、と今見ても思います。昔から自分の顔が全く好きではないので、写真を撮られるのが相当嫌いな筆者ですが、我ながらあの日だけはいい顔をしていた様な気がします。

式を挙げずにフォト婚だけをした友人カップル達の写真を見ても色々感じますね。 『二人で色々考えてこういう写真になったんだろうな』、 『最高にいい笑顔だし、今まで見た彼女の中でやっぱり一番綺麗』、 『新郎(友人)はこうゆう写真を撮りたいってタイプじゃないけど、彼女の花嫁姿みれて嬉しそうだし、いい感じにデレっとしてる!』等々・・・。

これってよく考えたら、大切な人たちの式やパーティーに参加して感じる気持ちとほとんど一緒なんですよね。きっとその写真を撮る時に感じてるカップルの気持ちが、式やパーティーに向かう気持ちと同じ、もしくはとても近いものだから・・・。そしてそれをきちんと切り撮ることができるのは、やはりプロのカメラマンならでは。
だから、特別な式やパーティーを挙げない予定のカップルにも、記念になる写真を残しておくことはお勧めします。

筆者の友人達を見ても、今は色んなスタイルのフォトウェディングがあってそれ自体がもう本当に楽しそうですしね。今はスタジオ撮影だけでなく、個人的にプロのカメラマンにお願いできる方法もありますし、色々なスタイルでのオーダーもできるようです。

海外で現地カメラマンに撮ってもらうというスタンダードなものや、二人の思い出の場所で撮ってもらうもの、同級生カップルが母校で恩師と一緒に、友人デザイナーに作ってもらったドレスとタキシードでショースタイルで、設定がきっちりしているストーリー性のある作品風に・・・。

もちろんやりすぎるとただの仮装大会やコスプレ写真になってしまうかもしれませんが、プロの腕とコンセプトのセンスさえ良ければ、最高の思い出になることは間違いありません。筆者的には家族親族、皆が集まる記念写真もクラシックで大好きです。そこには、両親、おじいちゃんやおばあちゃんの喜び、親に見せてあげたかったことを叶えられたっていう当事者の想いが入ってやはり特別な一枚になってますから。

今は筆者の娘が両親(つまり私たち夫婦)のウェディングの写真が大好きで一番見ています。中々照れくさいので私自身は自ら出して眺めなおしたりはしないのですが、絵本を眺めるように嬉しそうに見る娘の横顔を見ながら、結婚したから今があるんだな、と当たり前でいて不思議な感覚になったり。

月日が過ぎて旦那とも何かと喧嘩も多くなってきちゃいますが、忘れがちな結婚当初の気持ちに少し引き戻してもらえる効果もありますしね。
これから結婚する方、既に結婚している方、特別何もやる予定もないし、何もやらなかったという方たち、フォトウエディングお勧めですよ!