ウェディングのスタイルは、二人の価値観や、時代の空気、ホテルやレストランなど会場の変化にあわせて、年々トレンドが変化しています。また、多様性にも富むようになっています。まずは、今どき他の人たちはどのようなパターンでウェディングを行っているのか、いろいろな事例を参考にしてみましょう。そのうえで、二人らしいウェディングを考えてみましょう。
[ウェディング概観] 今どきのウェディングスタイルとそのパターン ― やはり気になる、他の人はどうしているのか?
婚約パターン
[顔合わせ食事会] のみ
結納を行うカップルが減りつつある現在、もっとも主流のスタイルです。料亭やレストラン、ホテルで行う人が多いようです。
[結納] のみ
結納を行う場合は、結納と顔合わせ食事会の両方を行うカップルのほうが多いようですが、結納のみ行うカップルもいます。結納の最後に両家で祝い膳を囲むのが一般的ですし、そういうやりかたもありえるでしょう。親同士が旧知であればやりやすい方法かも知れません。
[顔合わせ食事会] + [結納] どちらも
顔合わせ食事会、結納のどちらも行うカップルが2割近くいるようです。両家がじっくりとおつきあいをスタートさせる、よい方法と言えるでしょう。
顔合わせ食事会も、結納もしない
顔合わせ食事会、結納のどちらも行わないケースもあります。事情は人それぞれでしょう。
結納・両家の顔合わせの実施状況データ
- 両方行った 18.1%
- 結納のみ行った 7.0%
- 両家の顔合わせのみ行った 69.8%
- どちらも行わなかった 4.4%
- 無回答 0.7%
(ゼクシィ結婚トレンド調査 2013 全国区(推定値)より)
婚約記念品はどうしている?
男性から女性に、エンゲージリングを(婚約指輪)贈ったり、女性から男性に時計などを贈り返す婚約記念品の交換。昨今は、7割ほどのカップルが何かしらの形で行っているようです。
一方婚約記念品の交換をしなかった3割のカップルについて、その理由は、「お金がもったいないから」、「予算がない」、「結納しなかったので必要なかった」、「婚約指輪に意味を感じないから」などとなっているようです。
結婚式・披露宴のパターン
[結婚式] + [披露宴] + [2次会]
ひととおりを押さえた、王道パターンと言えます。
[結婚式] + [披露宴]
2次会をやらないカップルも、実は半数近くいます。
[結婚式] のみ
結婚式(挙式)のみ行ったというカップルもまれにいるようです。(全体の4~5%程度/ゼクシィ結婚トレンド調査 2013)
[披露宴] のみ
実際にはほとんどないパターンのようです。
[結婚式] + [結婚パーティ(1.5次会、結婚パーティ、カジュアルウェディング)] + [2次会]
披露宴をよりカジュアルなパーティスタイルに置き換えて行うパターン。披露宴と、パーティスタイルとの違いは、格式の上で語られることが多い(披露宴のほうが格式が上)。披露宴はコース料理、パーティはビュッフェ形式、であることが多く、また、披露宴はご祝儀制、パーティは会費制であることが多いようです。その違いに厳密な定義があるわけではありません。
[結婚パーティ(1.5次会、結婚パーティ、カジュアルウェディング)] のみ
披露宴のみの場合と同様、実際にはほとんどないパターンですが、カジュアルなパーティだからこそ、自由な発想で、冒頭に人前式のようなセレモニー感のあるプログラムをいれるなどすれば、感動もひとしお、招待客にもより印象深いイメージを残せるでしょう。
結婚式も披露宴もパーティもしない
結婚式も披露宴も、パーティもしないというカップルが実に半数いるという昨今。「なし婚」などともいわれます。経済的な理由や、準備の手間や時間が理由にあげられるのですが、実際には、顔合わせの食事会や、ごく身近な親族や友人を招いた食事会をコンパクトにひらく、など、二人にとっての本質的な目的をよく考えお金の使い方が合理的・選択的になっている現れであるともいえます。
また、結婚式(挙式)はしなくても、ウェディングドレス・婚礼衣装は着てみたい、というのが女心。結婚式なしで、衣装を着た撮影だけをホテルや式場などで行えるサービス・プランも増えています。撮影に親や家族、友人を呼んで、最後にお祝いの食事をみんなで囲めばさらに思い出深い一日になるでしょう。このようなスタイルは、フォトウェディングやフォトブライダルなどと呼ばれています。
海外ウェディング
海外ウェディングのパターンとしては、
- [結婚式] + [披露宴] →両方海外で
- [結婚式] →海外で、[披露宴]→国内で
- [結婚式] + [披露宴] →両方海外で、さらに[結婚パーティ]→国内で
というパターンが多いようです。また、海外で華やかにウェディングを行って、帰国後、下記にあるようなフォトウェディングのサービスを利用して国内でもコンパクトにお祝いをするカップルもいるようです。
フォトウェディング・フォトブライダル
婚礼衣装を着た記念撮影のみ行うスタイル。手間も時間もコストもかけずに、思い出はしっかり形に残せることで人気です。「結婚式も披露宴もパーティもしない」の項でも述べたとおり、結婚式も披露宴もなにもしないカップルが増えている昨今、だからこそ、記念撮影だけはしておこうという需要は高まっています。ウェディングドレス、白無垢、打ち掛け、引振り袖などの衣装レンタルと撮影のみがセットになったプラン・サービスを提供しているホテルや式場も増えています。
あわせて少人数での食事会も同時に開けるプランもあり人気を呼んでいます。準備の手間、時間、コストを抑えつつ、豪華にするところは豪華に、という組み立てができるので、やりたいことが明確で自分の判断・鑑識眼で合理的な選択の出来る大人のカップルにも指示されています。