数あるフォトウェディングサービスの中でも、今回は特に高級ホテルや、高級結婚式場が設定している、いわば「高級フォトウェディグ」と言えるものを比較する。格安フォトウェディングとは一線を画す独特のマーケットを拓きつつあるこの領域。東京はとくにサービスの進化が目覚ましいエリアだ。
結婚式をしないカップルが増えていると言われすでに久しい昨今。一方でフォトウェディングの需要はじわじわと伸び続けている。結婚式はめんどうだが、花嫁衣装を着てみたい、記念の写真はちゃんと残したい(SNSで自慢できる)、結婚式をするより断然安く済む、準備の手間も極小・・・とカップルたちの現実的な需要の受け皿になっているのは従来どおりだが、ここにきて当初の「安さ」を求める層から、「品質感」を重要視する層へも需要が広がりつつある。
東京おすすめ「高級」フォトウェディングを比較する!<1. ホテル椿山荘東京>
高級ホテルのハイクオリティサービスをお手頃価格で手に入れられる
通常の結婚式でも格が高い(お値段も)これらの会場だが、フォトウェディングとして設けられたプランの多くが、通常のウェディングに比べればかなり手軽な値段設定がされている。また写真撮影に加え、食事会もついていることが多い。食事をすることで親族などと一緒に記念日らしい充実の一日を過ごせる。高級ホテルならスタッフの対応・接客においても一定以上の品質であろうと期待できる。
こういった理由で、結婚式を合理的に考える比較的年齢層の高いカップルに支持されているのが高級フォトウェディングである。
さすが東京、由緒ある庭園や豪華な建築・内装を備えた会場がずらり
一般にフォトウェディングは大きくわけてロケーション撮影とスタジオ撮影の2タイプある。少し値段ははるがやはり人気あるのはロケーション撮影だ。シンプルな背景セットの前で撮るスタジオ撮影と違い、様々なシチュエーションでドラマチックで豪華なカットを狙える。チャペルや神殿で撮影できる会場も多く、挙式もしたかのような雰囲気を演出することも可能だ。
そしてロケーション撮影を考えているなら、東京の高級会場は、低価格のフォトスタジオや他の地域に比べ圧倒的にアドバンテージがあると言える。世界中からゲストを迎える日本の首都、東京。高級ホテルのロビーや室内の内装や調度品は、豪華さや格式、そしてセンスにおいて他地域よりも何枚もウワテと言えよう。文化財級に歴史と由緒のある建築や庭園を備えた施設も数多くあり、さすが東京といえる分厚い選択肢が存在する。高層階からの夜景が素晴らしい会場や東京タワーを間近に臨める会場があるのも東京ならではだ。
高級フォトウェディングを徹底比較
さてフォトウェディングの料金を決める要素は大まかに言うと3点ある。1点目は先程も述べたようにロケーション撮影かスタジオ撮影か。2点目は洋装か、和装か。会場にもよるが一般的に着付けなどの手間が多い和装のほうが高くなる傾向がある。3点目は食事があるかないか。今回は、各会場において要件をなるべく揃えて比較ができるように、「ロケーション撮影」+「洋装」+「会食(食事会)付き」のプランをできるだけチョイスしてみた。前置きが長くなったが、いよいよ、東京で「高級」なフォトウェディングができるさまざまな会場を比較検討してみよう。
今回とりあげたのはこちらのホテル・会場だ。
1. ホテル椿山荘東京
2. 八芳園
3. 目黒雅叙園
4. 高輪貴賓館
5. 京王プラザホテル
6. ザ・プリンス パークタワー東京
7. ホテルメトロポリタン
8. セルリアンタワー東急ホテル
9. 帝国ホテル 東京
10. ロイヤルパークホテル
ホテル椿山荘東京
特長・セールスポイント
東京の結婚式場としては横綱級の名声を誇るホテル椿山荘東京。ブライダル部門のすべてのスタッフがホテル椿山荘東京専属のため、「椿山荘」を知り尽くしたスタッフらによるきめ細やかなサービスを提供している。
四季の表情豊かな由緒ある美しい庭園はまるで森のように懐深く、一方で施設内の内装・調度品は重厚で豪華。季節に応じて緑や花が美しい場所に案内してくれるので、まさにどこを「撮って」も画になる会場だ。
洋装和装のどちらの新郎新婦にももっとも人気なのが庭園のシンボル、国指定有形文化財である三重塔「圓通閣」だ。またその他にも洋装ならチャペル、和装なら「弁慶橋」(通称、赤橋)とフォトジェニックな撮影スポットも豊富。雨天時にも使われる館内の撮影スポットは大理石階段だ。自然光が注ぐ濃いグリーンの大理石階段が白打掛もウェディングドレスも綺麗に引き立てて、女優のような美しい写真が撮れる新婦の憧れの場所だ。
そして、ホテル椿山荘東京のフォトウェディングプランの大きなセールスポイントは美容へのこだわりだ。新婦のみ、事前にヘアメイク打合せがたっぷり1時間~1.5時間設けられている。参考画像を見ながら、衣裳に合わせた希望のイメージやヘアメイクやヘッドドレスを担当者と相談したり、提案をうけたりすることができる。また、撮影当日に向けてのスキンケアやヘアケア、爪の手入れやネイル等のアドバイスも受けられる。
美容アテンドがいるのも特長だ。撮影当日に新郎新婦に付き添って、ヘアメイクや衣裳のチェックやお直しをしてくれるという。必要に応じてより魅力的に映るポーズ付けもしてくれる。また、プラン特典として、フォトウェディング当日の宿泊を特別価格で利用できる。
参考プラン
ガーデンフォトプラン【洋装】
ガーデンフォトプラン【和装】
料金
洋装
平日2名 ¥230,000~
土日祝2名 ¥250,000~
和装
平日2名 ¥330,000〜
土日祝2名 ¥352,000〜
撮影場所
撮影タイプ:ロケーション撮影
場所:ホテル椿山荘東京庭園(雨天時は館内および庭園が背景に入る場所での撮影)
撮影時間:約1時間(準備2時間、撮影1時間、着替えや精算等30分、合計所要時間4時間程度)
カット:80カット
※オプションでスタジオ撮影やカット数追加、アルバムなど注文可能。
雨天時の対応:実施4日前まで予約の変更が可能。3日前よりの変更は有料。
写真の納品形態
撮影データDVD:80カット入
衣裳の選択肢
洋装
新婦:ウェディングドレス(上限22万円)かカラードレス(上限20万円)から1点選べる。
新郎:タキシード(上限10万円)から1点選べる。
オプション料金で、衣裳のアップグレードや衣裳の追加も可能。
和装
新婦:白無垢(上限20万円)、色打掛・振袖(上限38万円)1点
新郎:紋付(上限5万円)1点
オプション料金で、衣裳のアップグレードや衣裳の追加も可能。
お客様評価点
4.6点(5点満点)<Pridalから>
「つばきやま」と昔から愛でられている唯一無二の美しいロケーションと、スタッフ誰もが一流のホスピタリティと胸を張るスタッフの接客技術、オプション対応できるサービスのきめ細かさに評価が集まっている。
気になる点と言えば大きな式場がゆえに、とくにお日柄やのいい日の同日挙式の他の利用者も多く、撮影場所を行き交う人が多いという点か。また、雨天時は4日前までは無料で日程の変更が可能だが、3日前からは有料になるため、ロケーションが素晴らしいからこそ雨天の心配は残るだろう。
総合コメント
結婚式場として絶大なブランドのある椿山荘だが、実際にサービスのきめ細かさでも一歩抜きん出ている。フォトウェディングは手軽で事前準備が少ないのが魅力の一つだが、美容に関してはイメージ通りのヘアメイクになるのだろうかと当日まで不安が拭い去れないこともあるだろう。しかし、本会場では1時間~1.5時間をかけた事前ヘアメイク打ち合わせが含まれていて、じっくりと検討、相談することができる。
オプションの設定も豊富で、ベールや角隠し、綿帽子などの小物類の追加やヘアチェンジ、スタジオ写真の追加など、いわば、予算さえ許せばなんでもできる。とはいえプランパッケージ料金内でもかなり「十分な内容」ともいえ安心感、お得感がある。年配世代にもよく名前の通った会場であり、親ウケが非常によいのも特徴的だ。
比較に用いたプラン
ガーデンフォトプラン【洋装】
ガーデンフォトプラン【和装】