親族の結婚式や仕事、育児や病気などやむを得ない事情があり、招待された結婚式に出席できない場合。相手に失礼にならない招待メールや招待状への返信方法、文例、欠席の場合のご祝儀や結婚祝いのマナーについてご紹介します。
「欠席」する場合の結婚式招待状の返信と電報、ご祝儀―返信メッセージ文例も
1. 結婚式の招待メールや招待状に欠席の返信をする場合
欠席の理由をはっきり述べるべきケース
親族の結婚式や妊娠・出産などの慶事、留学や出張などで海外など遠方にいる、介護、など自身や親族に関するやむを得ない事情の場合は理由をはっきり述べてお断りしましょう。ただし、別の結婚式の場合、親族の場合は○○の結婚式のためとはっきり述べ、友人の結婚式の場合は「別の結婚式のため」と書くと角が立つので「先約があり」とだけしておきましょう。
お招きありがとうございます
本当に残念なのですがあいにく先約があり参列できません
お二人の幸せを心からお祈りしております
ご結婚おめでとうございます
○○のため残念ながら欠席させていただきます
別便で心ばかりのお祝いを送りました
お二人の末永いお幸せをお祈りします
結婚の招待状やその返事には「、」「。」などの句読点は使いません。お祝い事に終止符を打たない、区切りをつけない、という意味があります。
家族が2人以上招待されたが、うち一人が欠席する場合は、出席に○をして氏名欄には参加できる出席者の名前のみを書きます。また、「□□(名前)は○○(理由)のため △△(名前)のみ出席させていただきます 当日を楽しみにしております」と一言添えておきましょう。
理由をはっきり述べるべきではないケース
法要(葬儀や法事)や病気、身内の看病、金銭的な理由や、遠方の結婚式で負担が大きいと感じる、長年会っておらず結婚式に出席するほどの間柄でなく欠席する場合は、理由を具体的には明記せず「都合がつかず残念ですが欠席させていただきます」とだけ返事をしましょう。「多忙につき」や、一言も添えることなく「欠席」に○をするだけはNGです。
ご結婚おめでとうございます
あいにく所用があるため残念ながら欠席させていただきます
素敵な御式になりますよう心からお祈り申し上げます
すぐに出欠を返事できない場合、出席の返信をした後に出席できなくなった場合
日程の調整に時間が必要な場合は、「○日までにははっきりするので分かり次第連絡させていただきます」という旨を知らせます。新郎新婦は出欠の返信が揃い次第、最終的な招待客の人数を確定し、席次などを決めていくのであまり長く待たせないようにするのが礼儀です。日程調整がぎりぎりになるようであれば「欠席」で返信をします。出席の返信をした後にどうしても参列できなくなった場合は、すぐに直接、あるいは電話で欠席することになってしまったことを謝りましょう。
2. 欠席の場合は祝電を
欠席する場合は祝電を出しましょう。電報のメッセージは、欠席に触れずに一般的な結婚祝いのメッセージでもいいですし、以下のように自分が結婚式に出席できず残念な気持ちを込めてもいいでしょう。
○○さん 本日はご結婚おめでとうございます
ご招待いただいたのに出席できずに本当に残念です
幸せいっぱいの家庭をお二人で築いていってくださいね
お二人の幸せを心よりお祈り申し上げます
○○ちゃん ご結婚おめでとうございます
せっかくご招待いただいたのに出席できず○○ちゃんの晴れ姿を見ることができず本当に残念です
今度新居に遊びに行かせてくださいね
お二人の未来が素晴らしいものでありますようにお祈りしています
3. 欠席の場合のご祝儀は?
結婚式に招待されたがやむを得ず欠席する場合のご祝儀は、結婚式より前に新郎新婦が受け取れるように渡します。直接渡せない場合は現金書留で郵送する方法もあります。
出席の返事をした後に急遽キャンセルして欠席することになってしまった場合
当初結婚式にご祝儀として持っていく予定だった金額を結婚式当日より前に渡します。
初めに招待された時点で「欠席」の返事をした場合
新郎新婦との関係性によってご祝儀の金額は変わります。まず、自分が既婚で新郎新婦からご祝儀を過去にもらっている場合は過去にいただいたご祝儀と同額をご祝儀として渡します。それ以外は、友人や同僚であれば結婚式をせず入籍のみの夫婦に対するお祝いと同じように考えてみましょう。一般的には1万円~2万円が多いようです。
新郎新婦にとって一生に一度の大きな晴れ舞台である結婚式。残念ながら欠席することになってしまっても、「おめでとう!」というお祝いの気持ちはしっかり伝えたいですね。