赤ちゃんを授かってから結婚をするおめでた婚(できちゃった婚という言い方は避け、おめでた婚や授かり婚、マタニティ婚という言い方をする場合が多いようです)。最近は決して珍しいことではありませんが、本人たちにとっても親にとっても大きな変化ですから驚きや戸惑い、不安な気持ちもあるでしょう。冷静に一つ一つのステップを大切にしながら準備を進めましょう。
おめでた婚の場合の親への挨拶 挨拶のポイントと親を怒らせたり反対された時の対処法
1.とにかく早めにそれぞれが自分の親に結婚の意思と妊娠を伝える
おめでた婚を決めたカップルにとって、第一のハードルはお互いの親に妊娠を報告するタイミングです。女性にとって、妊娠・出産における心身の負担の大きさは計り知れません。体調によっては女性あるいは男性の親に協力してもらうこともあるでしょう。結婚の了承を得ることと、妊娠の報告はできるだけ早い方がベターです。
本来なら二人で双方の家に結婚の挨拶へ行った際に、結婚の許しを得るとともに、妊娠を報告するべきでしょう。しかし、親元から離れて暮していたり、少しでも早く妊娠の事実を知らせたい場合は、それぞれが電話などで自分の両親に知らせておくのもよいでしょう。このとき、まず母親に報告して、母親から結婚と妊娠の事実を父親に伝えてもらい、後日、父親の反応を確かめるというパターンをとる人が多いようです。
2.おめでた婚の場合、まず女性側の親へ挨拶する
では挨拶に行く場合、どちらの家を先にしたほうがいいでしょうか?基本的には、「女性の親」の了承を得た後に「男性の親」に二人で結婚と妊娠の報告をします。おめでた婚は増えているものの、自分の娘が結婚より前に妊娠したと聞けばやはり驚いてしまう親が多いので、この「女性の親」に了承をもらった後に「男性の親」に報告をするという順番が重要です。
結婚の挨拶をするときは、二人が結婚について真摯に向き合っているのか、将来をどう考えているのかを伝えられるかが大きなポイントです。
- 「もともと結婚しようと思っていたこと」
- 「妊娠していること」
- 「新しい後を授かってとてもうれしい」
- 「驚かせてしまって申し訳ない」
- 「二人で力を合わせて子どもを育てていく」
など、「赤ちゃんができたから結婚する」のではなく、「もともと結婚するつもり付き合っていて、赤ちゃんを授かった」という流れで話す方が親の理解を得やすいでしょう。
また、おめでた婚の場合、すでに三人目の家族がいるということや、若い世代の結婚が多いこともあり、結婚費用が準備できていないのではないかと経済的な面に不安を抱く親が多いようです。ですから、仕事の内容や収入、今後の仕事のビジョンなど経済的な面で心配は要らないこと、「子どものために二人で貯蓄をしている」「○年後には一戸建てを購入したい」といった計画をより強調すると、「しっかり将来を真剣に考えている」という印象を与え安心してもらうことができます。
3.次に男性側の親へ挨拶する
一概にはいえませんが、男性側の親には「大切なお嬢さんを結婚前に妊娠させてしまった」という負い目があるせいか、女性が妊娠したら「このような息子ですがどうぞよろしくお願いします」と受け止め結婚をすんなり了承する親が多いようです。
4.反対されたときはひとまずその日は帰る
もし結婚の挨拶の場で万が一反対されたり、怒らせてしまった場合は、「今日は帰らせていただきますが、またお時間をいただきたい」ということ伝えてその日はひとまず帰り、時間をかけて二人で理解を求めていくようにしましょう。
初めての訪問のときは、、途中で口を挟まず反論せず親の言い分を素直に聞くことに専念しましょう。ですから、返答を求められた際にも「仰るとおりです」「二人でよく考えてみます」などと親の意見を認め、とにかく次の機会を設けることを優先しましょう。また時間をおくことで、親の気持ちが整理されこともありますし、親の反対理由を受け止めたうえで、二人の考えをまとめることができるという利点もあります。
5.反対されても、まず二人の誠意を見せること、どうしても解決の緒が見えない時は・・・
まずは二人で、親が反対している理由を整理してみましょう。「段階を踏んでいないので誠実さに欠ける」「計画性がない」「現段階では経済的に不安定だ」など、思い込みや先入観、万全とした不安で拒否反応を示す親もいます。それらを打ち消せるように、誠意を持って根気よく二人の決意を伝えましょう。
例えば経済的な面で反対しているのなら、貯金の額がまだ少なめでも、二人で貯蓄をしている事実を見せるだけでも印象はずいぶん変わるものです。妊娠・出産、そして子育てには、親の援助が必要になることもあるかもしれませんが、ここでは「二人で頑張る」くらいの気持ちを見せ、親に安心してもらうことが先決です。
二人だけで説得が不可能になったときは、身近に味方を作るのもいい方法です。家族や親戚のうち一人でも味方になってくれる人がいれば心強いものです。女性側なら出産経験者の母親や姉妹や親戚などに、自分の気持ちを正直に話して、味方になってくれるように頼んでみるのもいいでしょう。