30代40代の結婚式では、祖父母や親戚などの人間関係で高齢ゲストが増えてくるでしょう。結婚式の晴れ姿を準備するとともに、高齢ゲストには特別な配慮が必要です。来てくれる大切なゲストの安全や、過ごしやすさにはとくに気を付けたいもの。主役として楽しむだけでなく、おもてなしするホストとしての責任を果たしてこそ大人の結婚式といえるでしょう。
まず高齢ゲストの健康状態を確認し、必要な手助けなどは事前に把握しておきましょう。そのうえで、結婚式のプランを作っていける相談相手がいると心強いですね。高齢ゲストの対応に詳しい、ウェディングプランナーがいるかどうかは会場選びの際には気にかけておくといいでしょう。
そうはいっても、結婚式の主役は新郎新婦であり、後悔はしたくないですね。以下で新郎新婦の理想を実現しつつも、高齢ゲストに配慮した結婚式にする、5つのポイントを紹介していきます。
ポイント1 バリアフリーの会場選び
結婚式は途中で退席しにくいものですし、居場所も限られます。厳かな挙式や、着慣れないドレスアップで足元が普段よりも危なくなることもあります。高齢のゲストにも不便を感じることなく、居心地よく、そして怪我なく過ごせるか、会場の見極めはとくに重要です。まず、バリアフリーに配慮した会場を選ぶのが高齢ゲストが参加しやすくなる重要なポイントです。車いすの利用者や、目や耳が不自由な人のためのバリアフリー対応をした会場は最近増えていますが、そのような会場であれば会場内での移動やお化粧室に行く際も安心です。
気を付けたいのは神社での挙式やその後に会食というパターン。神社には長い石段があるところも多く、バリアフリー化していることは少ないものです。また、玉砂利の上は足を取られやすく、高齢ゲストには不親切でしょう。和の雰囲気は、高齢ゲストにも喜ばれるのですが、会場のアクセスや、歩きやすさはしっかり下見して決めましょう。
また、和室での正座なども、状況によっては厳しいものがあります。料亭などでは椅子席を用意してくれるケースも増えていますので検討してみましょう。車いすのゲストがいる場合は、車椅子のままで移動することも考え、敷居の高さなども注意しておくべきです。
バリアフリーな会場を探そう
- 入口からフラットなアプローチが可能
- 車いすでも入れる多目的化粧室や、エレベーターがある
- プランナーやスタッフが対応になれている
ポイント2 アクセスの良い立地に注目
高齢ゲストにとって、移動は重労働です。ゲストが遠方からくる時にはとくに交通や宿泊などの気遣いが必要です。どんな天候でもスムーズに移動できる、駅近くの会場や主要ターミナル近くのはおすすめです。また、もし会場がホテルであれば宿泊も同じホテルにすると移動に余裕ができ、招かれる側も安心感が増すでしょう。会場内での移動も少なく済み、ゲストのストレスを減らすことができます。
アクセスの良い会場を選ぼう
- 駅から近く雨にぬれずに行かれる
- 送迎用の車が止められる
- 宿泊できる駅直結ホテル
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ポイント3 時間帯や出席者を考慮した構成スタイルを検討
様々な世代が集まっていても、結婚式の主役は新郎新婦というのは変わりません。またとない晴れ舞台を十分に楽しみたいですね。しかし、若い世代中心に式を組み立ててしまうと、会場設備も内容も高齢ゲストには不親切と言ことも少なくありません。そこで、親戚に高齢ゲストがいる場合、思い切って結婚式を2部制にするのも一案です。
挙式をして昼間に高齢ゲストを含めて会食をし、夕方から夜に若い世代のゲストを集めて披露宴を行うケースも見られます。ゲストハウスウェディングなどでは、一日貸し切りにして、2部制にすることもできます。また、式とは別に1.5次会として若い世代を集めた気軽なパーティーを別の日に行うという手も。高齢ゲストには短時間でしっかり晴れ姿を見てもらえる工夫も考えていけるといいですね。
海外で挙式をしたい場合は高齢ゲストには負担が大きいので、少人数で海外挙式を済ませ、後日、日本で披露宴を行うことも考えられます。やりたいスタイルは貫きつつ多世代に配慮した自分たちの結婚式をプランニングすることもできるでしょう。
高齢ゲストに配慮したスタイル
- 二部制のウェディング、結婚式も人気
- 1.5次会を活用
- 海外挙式プラスお披露目式
ポイント4 付き添う人の必要性を検討・会場に相談しておく
ところで杖や車いすを利用するゲストが一人での移動が難しい場合、付き添う人が必要になります。この場合付き添いは、なにかと忙しい新郎新婦の父母「以外」に協力者を探し、お願いできればベストです。
ウェディングプランナーや会場スタッフが高齢ゲストになれている場合は、付き添いの人の負担が軽減できるかもしれませんし、付き添いがいなくても大丈夫という場合もありえます。会場に相談しておきましょう。
ポイント5 無理強いはしない
以上のようなポイントで会場探しやプランニングを進めると、高齢ゲストにも参加してもらえる可能性が高まりますね。ただし、足が不自由になったりすると、外出するのも一苦労、結婚式も遠慮しておこう、と思う人も少なからずいるでしょう。どうしても参加するのが厳しい状態であれば、何度もお誘いするのはかえって負担になってしまいますのでその点は心得ておきましょう。
まとめ
バリアフリーであること、また、高齢ゲスト対応になれているプランナーやスタッフがいるかは会場選びのチェックポイント。実際に会場に足を運んだら、高齢ゲストにとっての使い勝手や、導線の歩きやすさをイメージしながら見ると、よりよい会場が探せるでしょう。
昼間の時間帯を選ぶ、お披露目と挙式を分けるなど、高齢ゲストが夜間や長時間参加しなくてもよいような配慮も考えられるでしょう。同世代のゲストとも十分に楽しめて、高齢ゲストも安心して晴れ姿を見守れるような選択肢もあります。晴れの席でゲストの身に怪我などがあっては、結婚式のお祝いも台無しになってしまいますね。高齢ゲストへ配慮することが、みんなが笑顔で過ごすためには欠かせないといえるでしょう。新郎新婦は結婚式の主催者として、多世代に気配りができるように考えていきましょう。