結婚はおめでたい人生イベントです。子を持つ親なら、結婚することを育児の卒業ととらえる人も少なくないでしょう。しかし、その一方で親の干渉によって結婚がうまく運ばない事例は、いまだに起きているようです。結婚したとしても、その後親との関係に影を落とすようでは穏やかではありませんね。スピード婚や再婚、歳の差婚、国際結婚など、親が心配しがちなシチュエーションでも安心してもらえるような説得のポイントをまとめました。
親の反対は5人に1人!?結婚の反対にあったときの説得のポイント
1. 親の反対にあう女性が5人に1人!
自由恋愛が主流で結婚観が作られる時代になっても、親は子どもの結婚話に深い関心があることには変わりありません。最近は、結婚する当人ではなく親が婚活をする現象もみられるのだとか。親の関心はやはり高いものであることが伺えます。
また、これまでは「父親が反対する」というシーンが親に結婚の挨拶をする際のイメージとしては主流でしたが、最近は母と娘の間での軋轢もあるようです。娘の幸せを想うあまり、結婚相手にまで過度に干渉してしまう母親はテレビドラマでも取り上げられました。
マイナビウーマンの記事によると、アンケートに答えた女性のうち、5人に1人は親からの反対にあっているというデータがあります。
親が、子どもの結婚のチャンスに口出しをするのには、どういった背景があるのでしょう。
2. 不安に思われがちなシチュエーション
結婚をするのは本人同士なのに、親の干渉でうまくいかなくなるのは残念な話ですね。ただ、実際に結婚詐欺やスピード離婚の問題もあり、親が心配してしまうシチュエーションも起こりうるのも現実です。特に親に不安に思われることの多い結婚相手のシチュエーションがこちらです。
年の差婚
相手が年上の場合、健康面が心配という声があります。モラハラなどの懸念もあり、対等な関係を築けるか、心配する親もいます。
国際結婚
親としては、住み場所や、会える頻度などが気がかりなようです。また、慣習や宗教などの違いを気にするパターンも多くなります。
再婚
ギャンブルや、DVなど、相手の以前の離婚理由に問題がないか、原因を知りたい親もいるようです。
子連れ婚
前のパートナーとの間の子どもの親権や、養育費の支払いをどちらが持っているかを気にします。
その他にも、後継ぎが必要か、家柄の問題も気にする親は少なくありません。これらは努力で変えられる類いのものではないものだからこそどうしても納得できない場合は、結婚後に苦労しないように、破談にしようとするケースがいまだにあるようです。
3. 親の本心は「結婚してほしい」
子どもの結婚相手の心配をする親は少なくないのですが、本心としては、幸せな結婚をしてほしいというのが親心のようです。
婚活支援サービスのパートナーエージェントの調べによると、60歳以上の親のうち、5人中3人が「子どもに結婚してほしい」と思っているというデータが出ています。自分の子どもには、いつか結婚はしてほしいというのが本心でしょう。
また、こちらの調査によると、対象の子どもが40歳以上になると、「結婚は子どもに任せたい」とあり、子どもの年齢が若いほど親の干渉が強いと言えます。晩婚化の中、以前は普通であった20代前半での結婚も若いと判断されることもあるようです。若いカップルの場合、経済的な面で不安があると、反対するケースも見られます。本心では結婚してほしいと思っていても、ある程度の条件を相手に抱いているケースは少なくないようです。
4. 誠意を見せて、納得してもらう「コツ」
親の心配は、相手を知らないことから来るものがほとんどです。条件ではなく人柄を見てもらうことは大切なポイントになります。そのため、親の意思にそぐわない相手であっても、まずは会ってもらいましょう。
根気よく・何度も会わせる
対面するまでに時間がかかることもあるので、何度も根気よく話をしましょう。たった一回の引合せで反対されてもすぐにあきらめずに、何度もチャレンジすれば、本心では結婚してほしいという親心に届くかもしれません。頃合いを見計らって何度か会えるように場をセッティングして、誠意を伝えられるとよいですね。
心配されている点を特に誠意を持って説明する
また親が心配する点を理解して、その点をとりわけ誠意をもって丁寧に、具体的に説明するとよいでしょう。借金や、病歴・離婚歴など、親が心配しているポイントをただしく把握しておくようにしましょう。話しにくいこともあるかもしれません。その場では、気まずくなることがあるかもしれません。しかし、長い目で見て親の不安も含めて二人が長く人生を共にできる相手かどうか見極めておくためにも、早めに話しておくべきことで、避けては通れないポイントでもあります。
メリットを積極的にアピールする
説得する際には、その相手と結婚することで得られるメリットもしっかりアピールしましょう。例えば、歳の差婚であれば、相手には経済力が十分であったり、社会経験が豊富であったり、支えになってくれることが挙げられます。また、若いうちの結婚では、将来設計が立てやすく、子どもも持ちやすいなどのメリットがあります。いいところに目を向けてもらえるように、ふたりで作戦を考えましょう。
まとめ
親の妨害に遭って結婚が流れてしまうという話は、今の時代でもあまり珍しいものではありません。結婚すれば、パートナーは自分の親とも長い付き合いになります。親目線での心配事にも、しっかり向き合って結論を出しましょう。不安を解消して、円満に結婚話が進むようにするためには、お互いのサポートが必要です。親が不安に思いがちな状況であったとしても、祝福される結婚になるとよいですね。そのため、親が結婚相手と向き合う場を作るよう誠意をもって働きかけることは、大切なプロセスです。すぐにあきらめず、時間をかけて思いを伝えるようふたりで取り組めば、結婚後も相手の親との信頼関係が築けるでしょう。