自分の両親から結婚の許しをもらえたからといって、安心してはいけません。今度はあなたが、彼の両親へ結婚のあいさつに行く番です。とくに相手の両親との初対面となる場合は、悪い印象を持たれないよう気をつけたいものです。
どうすればいい?相手のご両親に好印象を持たれる会話術(女性編)
1. 玄関でのあいさつは明るく元気よく
女性がパートナーの実家にあいさつを行く場合、パートナーと外で待ち合わせし一緒に出向くことが多いようです。玄関でパートナーに簡単に紹介してもらったら、
「はじめまして。△△と申します。○○さん(彼の下の名前は「さん」づけで。呼び捨てや「くん」づけ、ニックネームなどで呼ばないように。)にはいつもお世話になっております。本日はお忙しいところ、お時間を作っていただき、ありがとうございます」
とご両親の目を見てあいさつします。このときは、できるだけ明るくハキハキと声で話すようにしましょう。また、玄関に入る前にコートは脱ぎ、脱いだ靴を揃えるといった基本マナーを忘れないこと。靴を脱ぐときは前を向いたまま脱ぎ、背中やお尻を相手に見せるのは失礼になるので、要注意です。
2. 部屋に通されてからのあいさつは型どおりに
部屋に通されてからの作法は、男性編とほぼ同じです。部屋に通されたら下座に座ります。座布団を使わず正座(椅子のときは着席)で待ち、ご両親が揃ったところで、正座のまま(椅子の場合は起立して)改めて一礼をします。相手から「どうぞ」と、すすめられてから座布団を使います(椅子のときは着席)し、次にあいさつをして手土産を渡します。このとき、渡す直前に風呂敷から出し、相手に箱の正面を向けて手渡しましょう。
このときのあいさつは、
「○○さんとお付き合いさせていただいている△△と申します。本日はお忙しいところを、お邪魔して申し訳ありません。お時間をとっていただいたこと、大変感謝しております」
といったオーソドックスな形で構いません。続けて、
「○○さんにお好きだと聞きまして、お口に合えばうれしいです」「私の地元のお菓子です。ぜひ召し上がっていただきたくて」など、お土産を選んだ理由を伝えた方が印象が良くなります。
3. 雑談のときの話題は臨機応変に
お茶をいただきながら雑談を始めます。リードはパートナーにまかせておいて、あまり前に出ないことです。
パートナーやご両親から話をふられたときは、
「○○さんはどんなお子さんだったんですか?」
「○○さんがお母様のカレーが絶品だとお伺いしました。今度ぜひお教えください」
などと、子どもの頃や料理についての話題が出すとムードが和みます。
4. 態度は控えめ・謙虚を心がける
そしていよいよ結婚のあいさつです。会話を切り出すのは男性の役目になりますので、パートナーがご両親に結婚のあいさつをすんだとろで、 「よろしくお願いします。これからは○○さんの良き妻になれるよう頑張ります」とあいづちを打つくらいで構いません。あくまでも控えめな態度を心がけしましょう。
5. 料理は笑顔でほめながら食べること
もし料理などを出されときは、あまり遠慮過ぎるのも考え物です。「美味しいです」と感想を述べながら、できるだけ色々な料理に箸をのばしましょう。その方が、「ウチの味を美味しそうに食べてくれた」とご両親にも喜んでもらえるはずです。また、初対面の人に台所に入ってこられることに抵抗を感じる場合もありますが、パートナーのお母さんが台所にたったら、「お手伝いしましょうか?」と一声かけ、お手伝いをする姿勢を見せるくらいの心配りはほしいものです。
6. お礼の電話はその日のうちに
家に着いたら、電話をして「今、帰ってきました今日はとても楽しかったです」と感謝の気持ちを伝えます。後日、お礼状を送ると好感度がさらにアップします。このとき形式にこだわって堅苦しい文章よりも、自分の言葉で、楽しいひとときが過ごせたこと、これからお世話になりますという自分の思いを伝えましょう。