結婚前後でも必ず変わらないものがあることをご存知ですか?それは、二人の時間です。1日は24時間しかありません。1年も365日しかありません。当たり前のことなのですが、そのことを、忘れてしまう夫婦も多いようです。とくに、多彩な趣味を持っている二人が結婚した場合におこりがちです。そのような場合に必ずしなくてはならないのは、あなたの先入観を断捨離することです。
結婚する前に断捨離すべきこと-1日24時間、1年365日しかない結婚生活
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趣味に熱中するあまりに、すれ違いとなる可能性も?
リクルーティングサイトの取材で、企業の人事担当者に会社のクラブ活動の様子を聞くことがあります。そこでよくいわれるのが、以下のような言葉です。
「みんな結婚してしまうと、クラブ活動への参加率が落ちてしまうんですよね・・・」
これは、当然のことだと思います。結婚をしたら、二人で過ごす時間が増えます。そうすると、どこかの時間を削らなくてはなりません。当然ながら、一番調整可能なのは、個人の趣味や遊びの時間。ここを削減しないと、次は仕事の時間を削減するしかありません。そうなると、生活にも支障が出てきてしまいますから、皆さん趣味の時間を調整してしまうのです。
でも、趣味は趣味で充実させたいという人もいるでしょう。例えば草野球チームで、地区大会で優勝を目指している人や、マラソン大会でタイムを上げたいと真剣に取り組んでいる人などは、毎回欠かさず練習に参加したいと思うはずです。月に1回のゴルフコンペのために、休日は練習場で汗を流したいというゴルファーもいます。今は大分少なくなってしまいましたが、私もヨットを友人と共同で持っていた時には、結婚したクルーが毎週海に来るために、家族とはほとんど家庭内別居状態になっていると聞かされたこともありました。女性でも、ダンスやカラオケなどに熱中されている人の場合、多くの家庭では、家族よりも趣味の方に多くの時間が割かれていたようです。つまり、趣味に熱中するパートナーがあると、それ自体が夫婦のすれ違いの原因になってしまうのです。
共通の趣味にするか、応援団にして一緒に楽しむのが一番
私は、趣味もその人らしさの1つだと考えれば、結婚したからといって、趣味を全くやめてしまうのは、あまりいいようには思えません。どの程度趣味の時間を取りたいかということは、結婚するまでに二人で相談しておくべきだと思います。その時に、ぜひ話し合ってほしいのは、お互いの趣味を尊重して、二人でその趣味をやってみたり、パートナーの趣味を応援するようにして欲しいですね。
野球やフットサルなど、スポーツのチームに所属して活動している方であれば、そのチームを応援しにいくのもいいと思いますし、ゴルフコンペであれば、キャディとしてプレーに同行するということもできます。ダンスやカラオケであれば、一緒にやってみたり、練習を見に行ったりすることもいいでしょうね。また一緒に楽しむようになれば、パートナーが教えてくれますから、他のトレーナーに教わるよりも、丁寧に教えてくれるはずですし、それは、二人の時間として輝いてくるはずです。
全く関知しないからすれ違いが・・・
趣味に熱中することは、人生を豊かにする上でも大切なことです。パートナーが熱中している趣味の面白さがわからない、理解できないとしても、全く関知しないのは、すれ違いを生む元になってしまいます。共通の趣味にもできないし、応援団になるほど好きにもなれないとしたら、誰とやっているのか、どんな先生に教わっているのか、メンバー位は把握しておきましょう。
そのようにしておくことで、趣味の時間で家を空けるようなことがあっても、心配することなく穏やかな気持ちで帰宅を待つことができるようになるでしょう。「こんなこと、何が面白いんだろう」という先入観を断捨離することが、結婚生活には必要なことなのです。