1. 新婚旅行おみやげ購入のポイント

新婚旅行のおみやげの趣旨

ハネムーンのおみやげは結婚を祝福してくれた人たちに、無事に結婚式と旅行を終えましたという報告と感謝の気持ちを伝えるものです。

おみやげリストを作る

多くの場合に初めて訪れる場所で、限られた時間と予算内で効率的にお土産を買うのはなかなか大変です。実際におみやげ屋さんや免税店、スーパーに行くと目移りしてつい買いすぎてしまうもの。あらかじめおみやげを渡す範囲を決め、どんなものがいいのかリストをつくっておいてそのリストに添って購入するようにします。リストには、渡す人の名前、1人あたりの予算、候補の品を書いておきましょう。家族や仲のいい友人なら、おみやげにほしいものを直接リサーチしてもOK。かさばりすぎるもの、重いものが多くなりすぎないようにおみやげの候補を考えておきましょう。

スーツケースに余裕を

新婚旅行先でおみやげを買う場合、帰りは荷物が増えるのでスーツケースの中をある程度空けておきます。自分が買いたいものを含めて多くなりそうだったら、空のスーツケースを持っていくか、大きめのスーツケースをレンタルして持っていく、現地でスーツケースやバッグを購入するといった方法があります。

重量制限やサイズ制限、持ち込み制限

ただし飛行機には荷物の重量制限があり、オーバーすると超過手荷物料金がかるので注意が必要。また機内に持ち込む手荷物にはサイズ制限や、空港の免税店で買った飲料や香水など以外の液体は持ち込めないといったルールがあるので、搭乗予定の航空会社のHPをチェックしておきましょう。

※参考:国際線で預ける手荷物や機内持ち込み手荷物について
ANA https://www.ana.co.jp/international/prepare/baggage/(外部リンク)
JAL https://www.jal.co.jp/inter/baggage/(外部リンク)

関税に注意

海外旅行で購入したものが免税範囲を超えた場合は、帰国の際に税金が課せられるので注意しましょう。

※参考:財務省関税局 海外旅行者の免税範囲 より
http://www.customs.go.jp/kaigairyoko/menzei.htm(外部リンク)

現地で買えなかったら

「選んでいる時間がない」「おみやげが大量になってしまう」などの場合は、現地で買う以外の方法もあります。事前に注文しておいて、帰国時に配達してくれる「おみやげ宅配サービス」や、ネット通販でも新婚旅行のお土産を購入するサイトが多くあり、足りなかった時には買い足しにも便利です。ただし、現地で買うより割高になるのでおみやげにかける費用や送料を考慮して総合的に考えてみましょう。

2. お土産を渡す相手のリストと相場

基本的には両親、兄弟姉妹、(いれば)仲人や媒酌人、新婚旅行に行く際に餞別をくれた人、ごく親しい友人、職場の上司や同僚におみやげを買います。「結婚式に出席した人」には、ご祝儀のお返しに引き出物を、「結婚式・二次会で余興や司会、受付などをやってくれた人」には当日「お礼」を渡しているので、必ずお土産を買わなくてはいけないというわけではありません。「結婚式に参加できなかったがご祝儀をくれた人」には、「内祝い」をしているのでこちらもおみやげは必須ではありません。

おみやげリストには、渡す人の名前、1人あたりの予算、候補の品などをメモしておくと、買い忘れや買いすぎも防げます。新婚旅行のおみやげは平均で合計30~40個、自分たちのおみやげを含めて10~12万円くらい購入する人が多いようです。

おみやげを渡すべき相手と金額の相場
  •  両親、兄弟姉妹 5,000円~15,000円
  •  仲人(媒酌人) 5,000円~15,000円
  •  職場(上司) 3,000円~7,000円
  •  職場(同僚) 300円~1,000円
  •  親族、親しい友人 1,000円~5,000円

また、結婚後しばらくは、「急に親戚の家を訪れることになった」「友人の子どもに会うことになった」など挨拶やお付き合いが増える時期なので、日持ちのする食べ物や品物など誰にでもあげられるものを余分に買っておくと安心です。また、自分用におみやげを郵送する際の添え状を書くカードも買っておくといいでしょう。

3. 喜ばれるおみやげ

地元のスーパーやコンビニでも、十分お土産になるものは見つかるので上手に利用しましょう。奇抜な工芸品・民芸品、生ものは避けましょう。

3-1. 喜ばれるおみやげ―ジャンル別

お菓子・お茶

お茶、コーヒー、チョコレートやクッキーなど。個包装になっていると配りやすくて便利です。

調味料・食品

オリーブオイル、メープルシロップ、塩、パスタなど。

雑貨・文房具

石けん、ハンドクリーム、ハンカチ、キッチン用品、エコバッグ、革製品(ベルトや財布)、スカーフ、アクセサリー、文房具など。

お酒

ワイン、ブランデー、ビールなど。お酒は趣味があるので、好みがわかっていれば喜ばれるでしょう。ただし「液体」は機内持ち込みできません。旅行中に街などで買ったものなら、あらかじめ預けるスーツケースに入れておく必要があります。帰りの空港にて、保安検査後の免税店等で購入したものであれば機内に持ち込むことができます。また関税にも気をつけておきましょう。日本に持ち帰るアルコールの免税範囲は1本760mlのもの3本までです。

化粧品(コスメ)

好みや肌質を選ばないマスカラ、マニキュア、シートマスク、ハンドクリームなどが人気があります。香水は免税店で安く買うことができますが、好みがあるので銘柄の指定がない限り避けた方がいいでしょう。小分けになっていて配りやすいものもあります。

3-2. 喜ばれるおみやげ―ハネムーンの行き先別

ハワイ

王道のマカデミアナッツ(「ハワイアンロースト」「マウナロア」「アイランドプリンセス」など)は、種類も豊富。食べ物や飲み物ではチョコレートやドライフルーツ、クッキー、コーヒー、ワインなど。雑貨や日用品などでは、バッグやポーチ、コスメやボディケア用品、ハワイアンキルト製品、せっけん・・・さすがに大人気の観光地だけあっておみやげに適したアイテムもたくさんあり、流行のおみやげも常に移り変わっています。

イタリア

クッキーなど焼き菓子やチョコレート、オリーブオイル、パスタ、エスプレッソ、ワイン、アクセサリーやスカーフ、革製品(ベルト、財布など)、キッチン雑貨など。

フランス

マドレーヌやチョコレート、カヌレ、マカロン、トリュフなどのお菓子やワイン、チーズ、紅茶など。せっけんやハンドクリームなどコスメ、エコバッグなど。バターやはちみつに関しては「液体」扱いになるので、機内への持ち込みはできないため出発カウンターで預ける方のスーツケースに入れておきましょう。

モルディブ

紅茶、チョコレート、お香、工芸品、アクセサリーなど。

グアム

チョコレート、クッキー、ナッツ、ドライフルーツ、コーヒー、コスメ、石鹸、など。

スペイン

オリーブオイル、オリーブ、チョコレート、ワイン、ナッツ、チーズ、陶器、工芸品、革製品(バッグやベルト、グローブ)など。購入先はスーパーや市場、おみやげ屋さんや免税店など。スペインで人気のおみやげはオリーブオイルやオリーブ、ワインなど瓶ものが多いので荷物が重くなったり、割れてしまわないように注意。また人気の生ハムなど肉製品はパック包装されていても日本に持ち込めません。

オーストラリア

チョコレート、クッキー、エコバッグ、オパールアクセサリー、オーガニックコスメ、紅茶など。

沖縄

ちんすこう、紅芋系のお菓子、泡盛、琉球ガラスのグラスなど。

4. おみやげの渡し方・送り方

新婚旅行から戻ったらなるべく早くおみやげを渡し、両親や上司、職場の同僚に無事に新婚旅行から帰ってことや、新婚旅行のために休暇をいただいたことのお礼などを述べます。

4-1. 新婚旅行のおみやげの渡し方、送り方

両親や上司、職場の同僚には基本は手渡しをします。その他、友人や餞別をくれた人、兄弟姉妹などなかなか会う機会を持てないようであれば、親に預ける、郵送や宅配で送るといった方法で、新婚旅行から帰ったらなるべく早く手元に届けるようにしましょう。直接渡す場合はその場で一言添えるので不要ですが、郵送や宅配を利用したり、両親に預けるなど、直接渡す以外の方法の場合はおみやげに手書きの添え状を添えます。

4-2. 添え状、メッセージカード文例

誰かにおみやげを預けたり、郵送や宅配を利用する場合は必ず手書きで一筆添えます。上司や目上の親戚なら縦書きの白い便せんに、友人や同世代のいとこなどには現地で買ったポストカードやメッセージカードでもOK。宅配便に「手紙」=信書を入れて送ることは違法、禁止されていますので、あくまでおみやげ(荷物)に「添え状」としてメッセージカードや一筆かいた便せんを封筒に入れ、封をしないで荷物に入れて送ります。

新婚旅行のおみやげに添えるメッセージ文例

  • 基本的な構成
  • 「時候のあいさつやお礼の言葉」
  • 「新婚旅行に行ってきたということ」
  • 「相手の健康や今後のおつきあいを願う言葉」

<文例1:目上の親戚などに送る場合>

拝啓 ○○様には、ご健勝のことと存じます。私たちの結婚式に際しましては、お忙しいなかご出席いただきまして、まことにありがとうございました。
この度新婚旅行で△△に□日間行ってまいりました。
心ばかりの物ですが、お納めいただければ幸いに存じます。
(暖かくなりましたが)、皆様どうぞご自愛されましてお過ごし下さい。
まだまだ未熟な二人です、今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。

敬具

(夫婦の名前を連名で)

<文例2:親しい方に送る場合>

○○さんへ
先日の結婚式の際には大変お世話になりました。
先日△△へ旅行してきたので、心ばかりですがお土産を送ります。△△名産の□□、召し上がってくださいね。
またお会いできる日を楽しみにしています。どうぞご自愛ください。