新居の間取りはどのような基準で選びますか?立地や周辺環境なども大切ですが、もし将来、子どもを授かりたい場合、子ども部屋の確保は欠かせません。ですが、新婚当初に子どもの人数を考慮して間取りを決めている夫婦はあまり多くはないでしょう。ここでは、将来的にお子さんを授かりたいカップルにおすすめしたい新居の間取りについて詳しくご紹介します。
2LDK?3LDK?新婚さんのための、ファミリー向け物件探しのポイント
部屋の数は多いに越したことはない
厚生労働省が公表した人口動態総覧によると、2016年に1人の女性が生涯に産む子ども数(合計特殊出生率)は1.44ポイントでした。ひとつの家族で1人ないし2人の子どもがいるのが平均的と考えられます。実際に、「結婚したら子どもは2人ほしい」という方も多いのではないでしょうか。
それを踏まえた上で、不動産仲介サイトでファミリー向けの物件を探してみると、2LDKあるいは3LDKの間取りが圧倒的に多いことがわかります。子どもを設けることを前提でざっくりと見積もっても、2LDKを選ぶ場合、夫婦の寝室と子ども部屋が1つ、3LDKなら子ども部屋が2つはできることとなります。
もし将来お子さんの部屋を想定して間取りを選ぶなら3LDKがおすすめです。子どもは一人だけと決めている場合は2LDKを選んでもいいですが、3LDKを選んだ場合、残りの空き部屋を遊び部屋や物置として利用することもできます。部屋の数は多いことに越したことはなのです。住居費の予算もありますが、子どもは1人と決めていても、はじめは3LDKも視野に入れて物件を探してみましょう。選択肢も広がり、よい物件にめぐりあうかもしれません。
お子さんが3人以上の場合、大きな子ども部屋をつくるという手も
都市部のファミリー向けの物件は2LDKないし3LDKの間取りがほとんどで、4LDK以上の物件を探すのは難しいのが現状です。もしお子さんが3人以上ほしい場合、一人ひとりに個別の部屋を確保しようとすると、物件探しはとたんに難しくなるでしょう。部屋数を減らして、兄弟のうちの誰かの部屋だけを用意しても他の兄弟に不満が残る結果になりかねません。
そこで、個別の部屋は用意できなくても、子ども達専用の大きな部屋が1つ、という物件を探してみましょう。ただしこの場合、お子さんが小さいうちは平気ですが、小学生、中学生ともなれば誰でもプライバシーを確保してあげたいもの。各自の机やベッドなどアレンジを工夫して、一人ひとりのスペースがつくってあげられるような間取りを考慮することが大切です。
何年も先の将来を見据えた物件探しをしよう
賃貸でも分譲でも、予算や希望の条件を優先してしまい、部屋数や間取りのことまで考えられなかったという方も少なくありません。子どもの数を今すぐ決めなければならないわけではありませんが、一度子どもができると引越しはなかなかしにくくなってくるのも事実です。ファミリー向けの物件を探すときは、一人暮らしの時とは異なり何年も先の将来を見据えた物件探しをしなければならないことを心に留めておいてほしいと思います。