ドレスと同じくらい重要!ベールに込められた意味と人気のデザイン

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写真協力:TAKAMI BRIDAL (外部リンク)

ウェディングドレスに欠かせない小物のひとつ、ベール。ドレスと同じように、清楚で可憐な花嫁になくてはならないものです。同じドレスでもベールの違いで雰囲気もガラッと変わります。今回はベールの意味やデザインをご紹介します。

index 目次
  1. 1. ベールの意味と儀式
  2. 2. ベールのデザイン
  3. 3. ベールをつける位置
  4. 4. ヘッドドレス感覚のベール

1. ベールの意味と儀式

けがれなく清らかな清浄を意味し、邪悪なものから花嫁を遠ざけるベール。もとは古代ギリシャ・ローマ時代からあった神聖な儀式とされています。花婿のもとにたどり着くまでに花嫁を守る、魔除けとしての意味を持っています。

ベールダウン

結婚式場となるチャペルに入場する前、母親が娘のベールを下ろすのがベールダウンです。花婿の前に行くまでに身を守るベールで顔を覆い、大切な娘を送り出す儀式です。行うのは控室やチャペルの前、式の最初などいくつかのパターンがあります。タイミングや段取りは式場のスタッフに確認しておきましょう。

ベールアップ

一般的にベールアップは式の中で誓いのキスの直前に行われます。身を守ると同時に結婚する二人にとっては「壁を取り払う」という意味も持っています。

2. ベールのデザイン

ベールにはウェディングドレスと同じようにたくさんの種類がありますが、デザインとしては大きく、「マリアベール」と「フェイスアップベール」の2つに分けられます。この2つの基本的な違いは「顔の前を覆うかどうか」です。ベールダウンやベールアップなどの儀式をする場合は顔を覆えるようにしておく必要があります。

マリアベールとフェイスアップベール

マリアベール

聖母マリアを思い起こさせる、頭頂部~額から頬にかかるようにつけるベールです。上品で貞淑な印象になり、特に横顔を美しく見せてくれます。マリアベールと相性がいいのはスレンダーラインやマーメイドラインのドレス。Aラインやプリンセスラインのようなボリュームのあるドレスと合わせる場合には、ドレスのデザインがシンプルなものがおすすめです。

マリアベールは、一枚のベールをそのまま、顔の前を覆ってしまわないようにつけるのが基本ですが、半分に折りたたんで通常のベールと同じようにフェイスベールを作る(顔を覆うようにつける)方法もあります。ベールダウンやベールアップの儀式をしたい場合は、衣裳のスタッフとよく相談しておきましょう。

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写真協力:TAKAMI BRIDAL (外部リンク)
フェイスアップベール

顔を覆うベールがついているタイプのものは、長さに関わらず「フェイスアップベール」と呼ばれます。結婚式におけるベールダウンおよびベールアップの儀式を行いたい方は基本的にはこちらを選ぶことになります。

ベールの長さ

ベールには様々な長さ・デザインがありそれぞれ印象が異なるため、ドレスの試着の際に、実際につけてみて選びましょう。

ショートベール

頭を軽く覆う程度のごく短いものから、肘程度の長さのものまでをショートベールと呼びます。ショートベールはカジュアルでかわいらしい印象になるため、アットホームな人前式やガーデンウェディング、レストランウェディングにぴったり。短く邪魔にならないため、披露宴中につけていても動きやすいのが特徴です。

ミドルベール

腰~太ももくらいの長さのベールはミドルベールにあたります。花嫁らしい清楚さがあり、どんなドレスにも合う長さなので人気です。その分デザインが豊富で、好きなものを見つけやすい長さです。

ミドルベールから選ぶ場合は、ドレスのデザインとの相性を考えることが大切です。ベールの裾にちょうどドレスのリボンなどの装飾があると、せっかくのデザインが半減してしまうことも。サイド、バックからもしっかりチェックしましょう。

ロングベール

ミドルベールよりも長いベールがロングベールで、ヨーロッパのロイヤルウェディングなどでは数メートルもの長さになることも。長いベールはカテドラル丈とも呼ばれ、その名のとおり荘厳な教会のバージンロードや階段によく映えます。

豪華な印象があり、格式高い式場に似合うベールです。扱いが難しいため、アテンド(介添え)スタッフが常に付き添います。前撮りにもおすすめです。

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写真協力:TAKAMI BRIDAL (外部リンク)

デザインその他

ベールのデザインには長さだけでなく、端がシルクの縁取りになっているものやレースがついているもの、刺繍やスパンコールを全体にあしらったものなど、様々なデザインがあります。実際につけてみるとまた違った印象になるので、いくつか試着して比べてみましょう。

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3. ベールをつける位置

トップから

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写真協力:TAKAMI BRIDAL (外部リンク)

頭頂部、耳を覆うほどの位置からベールをつけると、顔にかかるベールの分量が多くなりかわいらしい雰囲気に。ベールのボリュームも出やすい位置です。トップにティアラを持ってきてそのすぐ後ろにベールをつけたり、夜会巻きのようなアップヘアをすっぽり覆ったりといったアレンジがおすすめです。

ゴールデンポイントから

頭頂部よりも後方で、高めのポニーテールを作る位置をゴールデンポイントと呼びます。顔の形や年齢を問わず似合う位置で、定番といえるでしょう。トップにつける場合と比べ、顔にかかるベールの分量はやや少なくなり、すっきりとした印象になります。ヘッドドレスや髪型によって微調整を行い、もっとも似合う位置をヘアメイクスタッフと一緒に探ることが大切です。

低めに

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写真協力:TAKAMI BRIDAL (外部リンク)

後頭部の低めの位置からベールをつけると大人っぽい印象になります。顔にベールがまったくかからないため、ヘッドドレスのような雰囲気に。ドレスのデコルテデザインをしっかりと際立たせることができます。ベールアップの儀式後にガラリと印象が変わる位置でもあります。

4. ヘッドドレス感覚のベール

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写真協力:TAKAMI BRIDAL (外部リンク)

ベールをつけるのは花嫁の特権ですので、ヘッドドレス風にアレンジして気軽に楽しむのも手ですね。ベールをふんわりと丸く膨らませたバルーンベールは、個性的なシルエットになるのでユニークなウェディングスタイルを目指したい花嫁にぴったりです。

他にも生花やコサージュと組み合わせたり、リボンのように細長く垂らしたり、ヘッドアクセサリーにアレンジしたりと、アイデア次第でたくさんの楽しみ方ができます。

Text by:Mia

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