幹事さんと一緒に結婚式の二次会を開くなら、幹事の負担を減らすためにも、仕事を分担して幹事以外にも手伝ってもらえるメンバーを集めると準備がスムーズに運びます。今回は、幹事以外に当日活躍する【司会】【受付】【撮影係】などの仕事分担と各係のポイントをお伝えします。
司会・受付・撮影係など、二次会における幹事以外の係の分担と仕事内容
Photo:John Hope
1. 二次会の幹事以外の係の分担と仕事内容
幹事は準備段階から時間を取られるものですが、当日も大忙し。二次会当日の仕事を各係に割り振っておくことは、幹事も楽しめる二次会になるポイントです。
幹事以外の代表的な係
- 司会…当日の司会進行
- 受付係…出席管理や会費の受け取り、
- 撮影係…二次会の全体の記録
- 会場係…会場側との交渉
- イベント係…ゲームの景品の準備など
- 会計係…幹事が兼務するのがよい
会場との交渉をする【会場係】や、ゲームの景品を買いに行く【イベント係】など、二次会の規模によって必要な係や人数は変わってきます。
また、【会計係】は幹事に依頼するのがベスト。可能であれば、あらかじめ予算を新郎新婦で決めて口座などを開き、信頼できる幹事に管理をお願いしておくとトラブルになりにくいようです。
上手くいくポイント
- 係の人数は10人くらい
- 会計係は幹事が兼ねる
2. 各係への謝礼の相場と渡し方
係の人数は謝礼が関わってくるため、二次会予算の少ないカップルには気になるところですね。人数が多くならないよう、準備スタート時に幹事と打ち合わせましょう。
謝礼の相場は、5000円から10000円※ということですが、渡し方や内容は様々です。現金や商品券をそれぞれの人に渡すこともありますが、予算の厳しい新郎新婦は会費を無料にすることでお礼に替えるパターンも見られます。
お願いする人たちとの友人関係に配慮しながら、謝礼についてもあらかじめ伝えておくとトラブルになりにくくなります。幹事をはじめ、係を引き受けてくれた人は、二次会でゆっくり食事をする暇もないことを忘れないようにしましょう。
また、二次会の運営に感謝を表すために、打ち合わせへの差し入れなどの気遣いがあると良いかもしれません。謝礼をすればやってもらって当然というお客様目線ではなく、それぞれの仕事への理解も必要です。
以下で、係の中でもとくに重要な、司会、受付係、撮影係、についてそれぞれの仕事の内容とポイントを解説します。
上手くいくポイント
- 謝礼の相場は5000円から10000円
- 引き受けてくれた友人へ感謝の心を忘れない
3. 二次会の盛り上がりは【司会】にかかっている
当日の司会は二次会の命運を分ける重要な役割。式終了後の二次会の場合、新郎新婦の到着時間が遅くなることもあり、臨機応変なトークで時間の調整もこなせる、場数を踏んだ人が信頼できるでしょう。
予算の都合で幹事に司会を依頼することもあります。しかし、本来は、幹事以外に何度か司会経験のある人が引き受けてくれるとベストです。幹事が2人以下だと、司会も兼ねることで当日の仕切りに影響が出るかもしれません。
また、司会は一人でやってもらうことが鉄則です。ぎこちない2人の掛け合いは会場を冷やす元になりますし、仲が良すぎると内輪受けになってしまう危険もあります。二次会が上手くいくことを期待して、幹事と同格に司会役を事前に接待してモチベーションを高めておくのも良いでしょう。
コツ・メモ
- 幹事と司会は別の方が落ち着く
- 司会は一人に任せる
4. 【受付】のスムーズさが二次会の流れを作る
規模の大きな二次会では、受付で人の流れがスムーズにできると、会場内でも混乱せず時間までに人を集めることができます。当日欠席の連絡など新郎新婦に入ってくることもあるので、隙を見て確認しあうと良いですね。
受付では「出席者の名前を確認して必要な事項を説明する人」と、「お金を確認してお釣りを渡す人」は別の方が良いので2人以上にお願いしましょう。当日慌てないように、事前に会計係・幹事とも打ち合わせをすることも必要です。その際に、お金の管理の責任の所在も明らかにしておきましょう。
お金お受け取って金額を確認、人数と照らし合わせて過不足なくするのは受付の仕事です。それ以降の、集計を確認して会場に支払い、領収書をもらうところは会計係や幹事が行うことが多いようです。
二次会でのサプライズ企画を幹事を中心に立てていることがあります。主催者が新郎新婦であっても、そこはコントロールできないものですし、ましてやサプライズをお願いすることもできません。特に受付時には、すべてのゲストが通ることからお祝いのメッセージをビデオや手紙で集めていることもあります。サプライズがあるかわかりませんが、新郎新婦はできるだけ受付にいないようにしましょう。
コツ・メモ
- お金の管理は責任を明確に
- サプライズは新郎新婦に見つからないように
5. 【撮影係】は責任重大、事前準備はぬかりなく
撮影を友人に頼む場合、撮影係と新郎新婦の打ち合わせはとても大切です。その際に、どういったシーンを逃さないでほしい、またどういったカットが欲しいか、きちんと伝えましょう。
司会の台本があれば、そのプログラム内容に即して、撮影しておいてほしい内容を具体的に伝えた方が良いでしょう。当日撮影係が他の招待客に気兼ねなく動きまわりやすいように腕章を用意するなどの配慮も欲しいところです。
撮った映像を当日そのまま流す演出も人気があり、撮影係はムービーを依頼されることも多いでしょう。その場合は出席者が全員映るように撮影しながらでも確認できると良いですね。撮影係が使うビデオカメラは使い慣れたものを用意してもらうか、私物を貸す場合も事前に使い方を練習してもらいましょう。新郎新婦の挨拶、友人スピーチなどは撮り逃すことはできない重要なイベントです。プレッシャーもかかりますが、後々残る映像は、新郎新婦にとって宝物になるでしょう。
色々な要求のある撮影係を一人で行うのは大変です。幹事がサポートしたり、メインとサブの二人で対応すると良いですね。
また、写真が沢山ほしい場合は、普段から一眼レフで取り慣れているなどカメラ好きな人に撮影を依頼すると良いでしょう。プロに依頼するのとは違い、自然なショットも多くなりますが、依頼を受けてくれたことに感謝の気持ちを持つことを忘れてはいけません。
コツ・メモ
- 司会台本を見ながらカットの打ち合わせする
- 慣れたビデオカメラや一眼レフなどのカメラを使ってもらう
新郎新婦は係の分担を采配し、要望を明確に伝えよう
結婚式の二次会では、幹事一人ではやりきれない当日の仕事をする各係は不可欠な存在です。新郎新婦もそうした係の仕事のポイントを知っておくと、事前の打ち合わせで詳細をしっかり詰められるでしょう。幹事と各係が団結して楽しい二次会を作るには、新郎新婦からの具体的な要望を事前に知ることが大切です。幹事にすべてお任せにするのではなく、求められれば打ち合わせにはできるだけ出席すると良いでしょう。