結婚式に欠かせないご祝儀袋。たくさんある種類の中からどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。実は、ご祝儀袋にかけられている水引にはいろいろな意味が込められているのをご存知ですか?せっかく贈る物ですから意味をきちんと理解して、正しいご祝儀袋を贈りましょう。
大人のたしなみ―結婚のお祝いにおける正しいご祝儀袋の選び方
そもそも水引とは?
水引とはご祝儀袋などにかけられている帯紐のこと。いわばプレゼントにかけるリボンのようなもので、日本古来のラッピングです。水引は室町時代に大陸からの輸入品を海賊などから守る目的で麻の紐で縛っていたことが起源とされています。水引は未開封であるという封印の意味や魔除けの意味、人と人を結びつけるという意味合いがあり、引けば引くほど強く結ばれるような結び方になっています。贈る人への感謝の気持ちや願いなど、それぞれの思いを結びの形に表現し自分の心を伝える手段として使われていた水引は、日本人の奥ゆかしい表現方法でありながら、美しいコミュニケーション方法のひとつとして長い間培われてきた日本の伝統文化なのです。
ご祝儀袋を選ぶ際の3つの注意点
1. 水引のカタチ
見た目の美しさも相手へのお祝いの気持ちの現れですから、結婚のご祝儀も相手が喜ぶようなお飾りや色合いのものを選ぶことが大切です。結婚祝いのご祝儀袋は「一度きりのお祝い」という意味で、結び切りやあわじ結びの水引がかかったものを選びます。蝶結びの水引は端を引くと解け「何度でも結び直せる」ことから縁起の悪い結びとされていて、結婚のお祝いに使うのはタブーです。
2. 水引の色の選び方
結婚のお祝いに紅白の水引を使うのは控えましょう。なぜなら昔の金銀水引は本物の金泊、銀箔からできていたのでとても高価でした。ですから、一生に一度の結婚のお祝には奮発して金銀の水引を使い、その他の何度もあるようなお祝いには紅白の水引を使ったのです。そのため、結婚祝いには金銀水引を使い、結婚以外のお祝いには紅白水引を使うように言われています。
3. 包む金額によって使い分けを
最後に注意したいのが、祝儀袋を選ぶ際に包む金額とのバランスを考える事。豪華な水引の祝儀袋の中身が1万円ではかえって失礼にあたります。基本的に水引が豪華になるほど金額は多くなります。
ご祝儀袋を渡す際のマナー
贈る相手の前で袱紗を開き金封を取り出します。本来は、おぼんや台の上に置いて差し出しますが受付などでお渡しする場合は折りたたんだ袱紗を台の代わりにして、その上に金封を載せて渡します。このとき、相手から見て表書きが読めるように金封をお渡ししましょう。
伝統工芸の加賀水引のご祝儀袋を
水引の伝統工芸として全国に名が知れている「加賀水引」。中でもそれまで平面的なデザインだった結納や祝儀袋の水引細工・折型に初めて立体的な手法を取り入れた「津田水引折型」は、ふんわりとやわらかく温かみのある手触りが特徴の手漉き檀紙を使用し、水引結びを立体的な鶴亀・松竹梅などの造形的なものにするなど、独自の技で数々の商品を作っています。カラフルでモダンなデザインのものも出ているので、用途に合わせて選べるのも魅力です。
カラフルでモダンな祝儀袋。最高位の水引の結びで、神事・佛事をはじめ、吉凶全ての基本の結び「あわじ結び」を使用。紙には最高級の手漉き檀紙を使用し、また質のよい水引素材を使用していて結婚式や披露宴のお祝いにぴったりです。1万円以上を包むのに適しています。900円(津田水引折型)
最高位の水引の結びで、神事・佛事をはじめ、吉凶全ての基本の結び「あわじ結び」の祝儀袋。紙には最高級の手漉き檀紙を使用し、またおめでたい金銀の水引を使用していて結婚式や披露宴のお祝いにぴったりです。3万円以上を包むのに適しています。1300円(津田水引折型)
シンプルでスタイリッシュな祝儀袋。あわじ結びをせず水引を結んだだけで、気軽なお祝いを包むときに使用します。披露宴に出席しなかった場合の結婚式のお祝い、出産祝い、入学祝いなどのご祝儀に適しています。結婚式の後に社内で渡す場合や、直接自宅にお届けする場合などにも。5千円以上を包むのに適しています。600円(津田水引折型)
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