みなさん「結納」はご存知ですよね。結婚の約束を公のものとする儀式で、両家が親類となったことを祝い、贈り物を納め合うというものです。しかし、古くからある伝統なので、地域のしきたりがあり面倒だったり、お金がかかってしまったり、堅苦しいイメージだったりと、最近では執り行うカップルは減ってきているようです。
それに代わるものが両家の顔合わせ食事会。伝統的な結納と比べると、リラックスして両家同士の挨拶ができるので、多くのカップルが行っています。その際、よく聞かれるのが「堅苦しくしない方がいい」という意見です。ここでは、両家の親睦を深める食事会を、「楽しい会合」にするためのポイントを、体験談も交えてご紹介していきます。
1. 場所はリラックスできるところが〇
まず、決めなくてはならないのが場所です。負担の度合いが違わないように、両家の中間点にするのが主流のようです。
会場の形式は料亭や小宴会場も人気ですが、親睦を深めることが目的ならレストランの方がいいかもしれません。かしこまり過ぎない方が会話が弾み、うちとけるのも早いはず。ただし、ここは必ず個室にするというのがポイント。そのほうが落ち着いて話せる環境が得られます。
また、最近は、少しお洒落な居酒屋で行ったという人も増えています。格式にこだわらず、両親の意向にも合うのであれば、親しみやすい雰囲気の場所を選んでみるのも良いでしょう。リラックスして和やかな時間を過ごせるはずです。ですが、ここでも個室が絶対におすすめ。そうすることで居酒屋とはいえある程度あらたまった席であるという意識をもつことができます。
2. 服装で大切なのはバランス
両親が特に悩むのが、服装ではないでしょうか?堅苦しくし過ぎないとは言っても、カジュアルすぎも失礼になってしまうかも知れません。どんな服装が相応しいのでしょうか?
これが正解というものはありませんが、大切なのは両家で格を揃えることです。片方がスーツ、もう片方が普段着では、せっかくの食事会の雰囲気が悪くなってしまう可能性もあります。どういう服装がいいのかそれぞれの両親と相談し、二人が中心となってうまく調整しましょう。
おすすめを挙げるとするなら、男性はノーネクタイスーツです。私の行った食事会では、「堅苦しくなくカジュアルすぎもしない格好」として会場のスタッフからこのスタイルを薦められました。ネクタイを締めずリラックスした格好にすることで、両家の距離を縮めることが出来たと思います。もちろん両家とも揃っていることが前提です。
女性はワンピースやスーツなどセミフォーマルな格好が無難です。
3. 相手の両親の情報を共有しておく
親睦を深める会とは言っても、両親にとっては初対面の相手、しかも息子や娘の大切な局面であることを考えると、どうしても緊張して堅くなってしまいます。楽しく過ごすためには、2人がその場を和ませるよう工夫しなくてはなりません。
よくある悩みが「何を話したらいいか分からない」というものです。相手について何も知らないと、どんな話題が盛り上がるのか見当がつきません。そうならないように、相手の両親の情報を事前に自分の両親に共有しておくのがおすすめです。家族構成や出身地、趣味などについて知っていれば、それについて質問することで会話を弾ませることが出来るでしょう。私の時は、お互いに猫を飼っているということがはじめから分かっていたので、ペット談義に花が咲きました。
4. 話題を用意しておく
それでも、やはり会話が途切れてしまう場面は出てきます。気まずい空気になってしまいますので、なんとか話を繋ぎたいところ。そんな時のために、いくつか話題を用意しておいた方が良いでしょう。1番無難なのは結婚式についての相談です。私たちも実際にこれで乗り切りましたが、とても自然な流れになりましたし、どちらの両親にも、また饒舌さが戻ってきました。
そのほか注意したいこと
日程は二人だけで決めずに、双方の両親の都合の良い日に、そして結婚の挨拶からあまり時間をあけないようにすることも大切です。
また、当日揉めないよう、はじめから会計の仕方を決めておきましょう。
結婚は2人だけの問題ではありません。双方の両親が親戚として仲良く付き合っていくということも大切なこと。そのスタートでもある顔合わせ食事会で親睦を深め、その後良い関係を築けるようにしたいものです。