じっくりとお互いへの愛情を確かめあった二人に訪れる運命の時。それがプロポーズです。男性は心ときめく最高の瞬間をプレゼントしたいでしょうし、女性はそれを期待するものです。でも、どうやればそんなにロマンチックなプロポーズができるのでしょうか? 結婚を考え始めた男性はみなさん、頭を悩ませるに違いありません。ここではさまざまな名作映画からロマンチックなプロポーズのヒントを探していきたいと思います。
1. 語り継がれるほどの名場面 驚きの「運命の糸」の演出
まず、語りぐさになるほど素敵なプロポーズシーンがあったのが『グッドナイト・ムーン』というヒューマンドラマです。
エド・ハリス演じる男性がジュリア・ロバーツ演じる女性に、いかにも婚約指輪の入っていそうな小さな箱を渡します。ところが、中から出てきたのはボビンに巻きついたままの糸。虚を突かれて呆れるジュリア・ロバーツに、エド・ハリスは素敵な愛の言葉を語りながら彼女の薬指に糸を結びつけ、反対の端に隠し持っていた指輪を通し、指輪はスルスルスルと糸を伝って最後には指にはまる、というもの。
本当にロマンチック! そして何より素晴らしいのは、こんなにも素敵なプロポーズなのに、糸さえあれば誰でも出来てしまうということ。映画では違いましたが、赤い糸にして「運命の赤い糸」の演出でもいいかもしれません。あとは自分の思いをしっかり伝えられるような言葉を考えれば、心に残るプロポーズにできるでしょう。
2. 相手の好きなものを使うこと、変わらぬ愛を伝えること
かわって、ファンタジックなプロポーズを映画『ビッグ・フィッシュ』から。
プロポーズの相手は一目惚れしたほとんど知らない女性。ある日、彼女が目覚めて窓を開けると、そこには彼女の好きな黄色い水仙で作った花畑があります。その真ん中に立ったユアン・マクレガー演じる主人公が彼女にプロポーズします。彼女が「私を知らないのに」と言うと、彼は「これからの残りの人生で見つけられる」と答えます。
絵空事のようではありますが、それでも、愛を伝える上で大切なことが詰まったシーンです。ありがちな花ではなく、自分の好きな花を用意してくれたことで、他の誰でもない自分への告白なのだと感じられます。また、今の愛情だけでなくこれから先のことを言ってくれることで、自分に向けられたこの愛がずっと変わらず、一緒に過ごしていくのだと感じることができます。花畑を作ることはできなくとも、相手の好きなものを使い、何年経っても愛が変わらないのだということを伝えられるようなプロポーズをしてみてはいかがでしょうか。
3. 必死になる姿勢を見せる、恋愛映画の金字塔
最後は『ラブ・アクチュアリー』から。恋愛映画の定番にも、やはり素敵なシーンがあります。
コリン・ファース演じる作家のジェイミーはポルトガル人のメイドに好意を抱きますが、言葉が全く通じません。そのまま別れてしまいますが、クリスマスに彼はポルトガルへ飛んでプロポーズ。その言葉はなんとポルトガル語なのです。彼は彼女と離れた後、思いを伝えるために語学学校に通い、ポルトガル語を覚えていたのです。たどたどしくはあっても、きちんと彼女の言語で伝えました。
国際恋愛だからこそのエピソードですが、何より心に響くのは、彼女へ気持ちを届けるためだけに彼が必死になってくれたこと。「プロポーズのためにこんなにがんばってくれたんだ」と思えれば、それだけでロマンチックな気持ちになれるのです。
感動的なプロポーズにしようと頑張ること、それだけで既にロマンチック。相手をひたむきに思う気持ちはきっと幸せな結婚生活へ繋がっていくことでしょう。