主賓は子どもたちの意思を尊重
結婚式の準備で一番悩むのが、招待客のリストアップです。招待人数は、会場選びや予算、準備の段取りにも密接にかかわるので、結婚が決まったら早めに検討しなければなりません。
招待客は、子どもたちがどんな客層を中心とした結婚式をイメージしているのかで異なります。仕事上の付き合いを重視するかの、また学生時代の友人を中心にするのか、メインの客層が決まれば、おのずと全体の人選もしやすくなります。
主賓は両家から1~2人ずつということが多いようです。お願いする相手は子どもたちがお世話になっている職場の上司や、学生時代の恩師など。これはふたりで決めるべき事柄なので、特別な事情がない限り、親は「相談を受けたら応じる」というスタンスで見守るのがいいでしょう。
一方、親族については、付き合いの度合いや親族の間の取り決めなど、親にしか分からない部分があります。ですから、親族のリストアップは親が引き受けるようにしたほうが無難です。
リストアップする際に注意したいのが、親の付き合いの度合だけで相手を選ばないことです。本来、披露宴は「結婚を報告し、祝福を受ける場」です。したがって、普段子どもたちとまったく親交のない親戚を呼ぶよりは、むしろ血縁関係は遠くても、「小さい頃からかわいがってくれた人」など、子どもへたちの結婚を祝ってくれる気持ちが強い人たちを招待するべきでしょう。また、招待する親戚にはいきなり招待状を送るのではなく、結婚報告を兼ねて出席の可否を打診しておくといいでしょう。
両家の招待客の数は、無理に合わせる必要はない
両家の招待人数がほぼ同じになるようにするのが理想的といわれていますが、ふたりの事情も異なるため、実際には同じようにするのは難しいものです。人数合わせのため、あまり身近でない人まで招待してしまうのはいかがなものでしょうか。
家と家との結びつきが重要視されていた時代ならともかく、最近の結婚式は「新郎新婦が日ごろお世話になっている人、今後もお付き合いを続けたい人」を中心にお招きする場へと変わりつつあります。となれば、新郎新婦の親族や友人の数に差があるのは当然のことです。人数差が目立つと思ったら、席次表から「新郎側」「新婦側」の文字を抜いてしまえば、その差も目立たなくなります。
ただし、どちらかが親戚だけ、友人だけと極端に揃わない招待客は避けたほうが無難です。親戚や仕事関係者が多ければ、厳かな雰囲気になりますし、逆に友人ばかりならにぎやかな雰囲気になります。ですから、両家の招待客の数よりも、招待する客層を調整するようにしましょう。