披露宴終了後は、招待客のお見送りを

披露宴が終わったからといって、新郎新婦の親は気を抜いてはいけません。というのは、親の役目はまだまだ残っているからです。まずは、招待客のお見送りです。お見送りのときは、ドアに近いほうから新郎の母、新郎の父、仲人・媒酌人、新郎新婦、新婦の父、新婦の母というのが一般的です。招待客が帰り支度をして出てきたら、一人ひとりに列席のお礼と、祝福をもらったお礼を述べます。ただ、長話をすると、後ろに続く招待客を待たせてしまうので、なるべく手短にすますのが原則です。子どもたちが長話をしているときはたしなめるくらいの配慮がほしいものです。

新郎新婦に代って忘れ物をチェック

披露宴終了後、新郎新婦は着替えや二次会などの準備あり、持ち込んだものがどうなっているのかまで気が回らなくなることも珍しくありません。そこをフォローするのも親の役目です。このとき、事前に次のようなチェック表を用意しておくと慌てずにすみます。

忘れ物チェック表

  1. □ 芳名帳
  2. □ ご祝儀
  3. □ レンタル衣装
  4. □ ビデオ、カメラなどのレンタル品
  5. □ 携帯電話
  6. □ 財布
  7. □ アクセサリーなどの小物類
  8. □ 祝電

なかでも芳名帳、ご祝儀、祝電を忘れるのは禁物です。これらは両家がそれぞれ受け取り必ず持ち帰るようにしましょう。

仲人・媒酌人、主賓にはあらためてあいさつとお礼を

結婚式当日、お世話になった方への「お礼」や「お車代」を渡すのも、親の大切な仕事です。仲人・媒酌人を立てた場合、後日、両家揃って自宅にお礼のあいさつに伺うのが正式ですが、最近では披露宴終了後に、両家の親が揃ってあいさつをする傾向が強くなっています。

仲人・媒酌人への「お礼」は、ご祝儀の2倍が目安といわれ、だいたい10~20万円が相場です。高額なので格の高い祝儀袋に包み、別途往復のハイヤー代(新幹線や飛行機を使っている場合はその往復料金)に相当する「お車代」 と菓子折りを添えて渡すのが礼儀です。ちなみに祝儀袋の表書きは「御礼」で、両家の連名にします。

また主賓や乾杯の発声をお願いした方などへのお礼のあいさつも忘れないようにしてください。その際には「息子たちの新しい門出を飾る、含蓄のあるお言葉をいただき、大変ありがとうございました」などと一言感想を加えるとよいでしょう。お礼として現金で渡す場合は、1万円以上として、相手の方の立場にあった金額を用意しましょう。表書きは「御礼」で、両家の連名です。こうしたお礼のあいさにつは、新郎新婦も同行するのが理想なのですが、子どもたちは、着替えや二次会の準備などがあるため、どうしても時間に追われてしまいます。ですから当日は親がお礼のあいさつをし、子どもたちには、後日、礼状を出すように促しましょう。

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