男性から女性へ愛の証として贈られる婚約リング。その婚約リングには、ダイヤモンドがついているタイプが多いようです。実は、このダイヤモンドが、婚約リングの値段を決めています。だから婚約リングは、ダイヤモンドにこだわるべきです。
「婚約リングは給料の3カ月分」というのが、一昔前の常識でしたが、今ではそんなことはありません。「みんなのウェディング「指輪」に関するアンケート調査~婚約指輪編~」によると、婚約指輪の購入価格の平均は35.9万円です。この位を目安にされるといいでしょう。
婚約リングの価格を決めるダイヤモンドは、4Cと呼ばれる指標に注目しましょう。
Cut(カット)
ダイヤ表面の研磨と形のバランスを評価する基準。最も一般的な58面体のブリリアントカットの場合、ExcellentからPoor までの5段階があります。
Color(カラー)
ダイヤの透明度を示す指標。無色透明をDとして黄色のZまでランク付けされています。
Clarity(クラリティ)
原石に含まれる不純物や傷、欠けなどを示す指標。10倍のルーペでみてFLからIまでランク付けされています。
Carat(カラット)
ダイヤモンドの重さを示す単位で、1カラットは0.2g。大きさを示しているわけではありません。
婚約リングにダイヤモンドがついているのは、ダイヤモンドが地球上の物質で一番硬いものであり、永遠に形を変えることなく輝き続けるからです。ですから、ダイヤモンドを選ぶ時は輝きを左右する、カットとカラーのいいものを選ぶようにしましょう。ダイヤモンドは、あらゆる方向からの光を内部で反射するから輝くのです。ですからカットのいいものは、光をきれいに集めて強く輝きます。そして光をさえぎる色がついていない透明な方が、その光を余すことなく反射することができるのです。
ダイヤモンドの中には、ピンクダイヤモンドなど、色がついたものもあります。このようなダイヤモンドを婚約リングに選ぶ場合には、カラーの代わりにクラリティを重視しましょう。不純物や傷、欠けが少ないものの方が強く輝きます。
最後にメレダイヤと呼ばれる小さいダイヤモンドをあしらったリングの場合には、リングの裏側をチェックしましょう。リングの裏側が汚れていると、ダイヤモンドは光を反射できなくなって輝かなくなります。クリーニングがしやすいデザインや構造になっているか。そのような裏の部分は、意外と女性よりも男性の方がわかるものなのです。