今やインターネットは生活には欠かせないツールです。情報を得るのも、買い物するのも、仕事をするのも、そして、結婚につながる出会いもインターネットが提供してくれています。
日本で実際にどれくらいのカップルがインターネットを介して知り合い、結婚にいたったかは分かりませんが、なんとアメリカでは2005年以降に結婚したカップルの3分の1がオンラインでの出会いだったとか。パーティーやバーなどオンラインでない出会いが豊富そうなアメリカでこれほど多いと考えると、日本でもこれに近い状況かもしれません。
実際に私の周囲でもインターネットを介して知り合い、結婚したカップルは少なくないです。いわゆる“ネットお見合い”結婚サイトを使って知り合い、お見合いをして結婚した人もいましたし、ネットゲームで一緒に遊んでいるうちに仲良くなって実際に合い、結婚にいたった人もいました。SNSの趣味仲間の集まりが出会いのきっかけになった人もいます。
しかし、これほど多くても、年配の方にとってインターネットを介した出会いのイメージはよくありません。友だちにすらその馴れ初めを話すべきか悩む人も多いようです
インターネットでの出会いを隠すとどうなるか
結婚する際、親や仲の良い友だちが2人の馴れ初めについてまったく興味を示さないということはまずないでしょう。「別にいいじゃないそんなことは…」とはぐらかしたら、余計に心配されますから、嘘をつかざるをえなかった人も。
ネットお見合いで奥さんと出会った友人は、親に無用な心配をかけることはないと考え、彼女とは合コンで知り合ったと話したそうです。普段の生活で接点のない人との出会いなら確かにその説明は無難かもしれませんね。
ごく親しい友人たちは知っていたけど、公では隠しているという例もあります。出会い系サイトで知り合った2人なのに披露宴では“友人の紹介”ということになっていた場合もありました。友人で出席する際はうっかり口をすべらせないようにしないといけませんね。
嘘というのはやはり後ろめたいもので、万が一結婚式という場でそのことがばれてしまったら取り繕う苦労は覚悟したほうがいいでしょう。ただし、結婚後ある程度すぎてしまえば、2人の馴れ初めを聞かれる機会はあまりなくなりますから、危険は一時期のもののようです。
インターネットでの出会いを公表したらどうなるか
インターネットを介した出会いであることを親に打ち明けている人は親とは良好な関係にあり、普段からよく話をするという場合が多いようです。ネットゲームで出会った男性と結婚した友人は「親は普段の私の生活をよく知っているから隠しようがないし、隠す必要もない」と言っていました。
親の立場からみるとどうかというと、「出会いよりも本人がちゃんとしているかが大切。心配はしたけれど、会ってみたらしっかりした若者で安心しました」と友人のお母さんも話してくれましたので、直接本人と話した際のイメージに比べたら確かにそんなことは小さなことなのかもしれません。自分が親や友人の立場でも、大切な人が幸せならどんな出会いでもいいと思うのではないでしょうか。
インターネットでの出会いだけを理由に心配はしても、頭ごなしに反対することは理不尽ですし、実際はあまりないと思われます。
インターネットでの出会いのほうが、実は夫婦は円満!?
アメリカでは今や3分の1のカップルがインターネットで出会っていると書きましたが、同じ調査によると、オフラインで出会ったカップルと比べて離婚率も低く、満足度も高かったということも分かっています。
インターネットでの出会いの場合、直接出会う前により多くの情報をお互い開示し合っており、それがより良いマッチングにつながっていると考えてられるそうです。
確かにインターネットでの出会いの場を使って悪事を働く人もいますので、気をつける必要はありますが、当たり前のものとして周囲に話せる時代もそう遠くではなさそうですね。
参考