花嫁にとって結婚式は、これまでの人生の中で「一番綺麗」と称賛されたいもの。さらに一生に一度のセレモニーに相応しい写真を残すためには、前々からの準備が必要です。ウェディングエステでお肌の手入れをする、睡眠をたっぷり取る、バランスの良い食事を心がける、ジムに通って痩身美容を目指すなど、花嫁にとって、事前の美容は手抜きをしたくないものです。「負担が増える」と憂鬱にならずに、「綺麗になる」をポジティブに進め、トータルビューティーを心がけると、後々までメリットがあります。
ホテル椿山荘写真室(株式会社ビジュアライフ)のカメラマン・小倉秀樹さんが、撮影前の「綺麗になる努力」のメリットを次のように指摘します。
「スタジオで撮影に入るときに、新婦はまず『私は女優』という意識を持ってもらいたいですね。もちろん、撮影前や最中に、僕たちも新婦の美しさを褒めながら、女優になってもらうように盛り上げます。できたら、新婦自ら撮影前から『結婚式は私が主役。女優なの』という意識を持って臨んでもらうと、お肌の輝きも一段とアップします」
ウェディングエステに励んだ結果、コンプレックスだったにきびが薄くなって、メイクのノリも良くなり、新婚旅行の写真も綺麗に撮れたそうです。またウェディングエステの後も励んだおかげで、翌年にはにきびで悩んでいたという過去が信じられないほど、すべすべなお肌になった女性もいます。一時的なエステではなく、結婚後も綺麗になるチャンスと思えば、綺麗への努力も報われますね。
逆に、痩身エステを途中で放棄した結果、ドレスから太い二の腕がにょきっと目立った新婦さんは、「もっと頑張れば良かった」と後悔したそうです。この場合も「私は女優」の気合いで乗り切れば、悔やむこともなかったはずです。
当日に「私は女優」でスタジオに臨めば、プロのカメラマンが綺麗に撮ってくれます。信じて臨みましょう。
「カメラマンのほとんどが、花嫁からウェディングドレスで気に入っているポイントを聞きだします。ドレスは最高の晴れ着です。気に入りのドレスを着ることによって、綺麗がますますアップしますからね。お気に入りポイントを聞いてから、ポイントをアピールするようなポーズをとってもらいます。例えば、ベルトのリボンや、細やかなレースのベールなど、気に入りのポイントとの組み合わせの写真で、花嫁の心を高揚させると、仕上がりも綺麗になりますね」(小倉さん)
プロのカメラマンは、最後まで手抜きしません。前日まで頑張ってエステに励んだのに、なかなか眠れなくて寝不足の状態で、綺麗に映ってくれるのかしら。そんなネガティブな悩みの新婦には、奥の手を使うそうです。
「ウェルカム人形を作って、ボードに飾ります。『一生懸命に作ったんですー』とボードにメッセージを入れながら。ウェルカム人形を動かしながら、カウンセリングをすると、顔がほころんでくれると、カメラマンもほっとしますよ。笑顔でリラックス。これが綺麗への最短距離ですから」(小倉さん)
プロのカメラマンやスタッフたちが、一同になって、目の前にいる“女優”=花嫁を綺麗に仕上げる。その熱い思いが伝わってくると、お肌も喜んでくれます。アニバーサリにぴったりな写真が届くのを、心待ちにできますね!